『未来の自分に投資! 20代で学ぶお金の成功法則』
第2回目:お金のバランスを整えよう
みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの水野崇(水野総合FP事務所 代表)です。
本コラムでは「お金」をテーマに、これからのあなたの成功につながるヒントをお届けしています。
前回のメルマガでは、将来を見据えてお金の流れの見える化を行い、
時間を味方にして「有形資産」だけなく「無形資産」にも注目しましょうとお伝えしました。
第2回:お金のバランスを整えよう
1.お金の基本ルールを理解する
毎月の手取り収入すべてを支出として使ってしまえば、当然ながら手元にはお金が残りませんよね。
クレジットカード払いなど、キャッシュレス決済による後払いでは
銀行引き落としまでに時間差があるので、お金を使いすぎた感覚が乏しくなりがちです。
私はファイナンシャルプランナーとして、幅広い年代から家計の見直し相談を受ける機会があります。
世帯年収が3,000万円を超えるような家庭であっても、金融資産がほとんどないという事例は決して珍しくありません。
お金が足りない、お金が足りないと悩んでいる方の多くは、実際には十分な収入があるのです。
しかしながら、収入よりも支出を少なくするという基本ルールができていません。
一方で、20代から投資を始め、資産をしっかり育てている方もたくさんいます。
2.「収入」「支出」「貯蓄」のバランスとは?
まずは、月々の収入を正確に把握し、それをもとに支出を3つのカテゴリーに分けてみましょう。
✓ 消 費(生活に必要な支出):家賃や食費など、生活を維持するために欠かせないもの
✓ 浪 費(不要な支出):衝動買いやあまり使わないサブスクなど、見直しが可能な項目
✓ 投 資(将来の利益への支出):スキルアップや貯蓄、運用に使うお金
重要なのは、家計簿や家計管理アプリを活用して支出を可視化し、『浪費』をできるだけ減らすこと。
普段の生活に必要な『消費』は、見直しの優先順位は低いです。
節約中心の生活では心が貧しくなってしまいますからね。
消費か浪費か迷う場面では「必要(ニーズ)」と「欲しい(ウォンツ)」を明確に区別することが重要で、
購入前に“これは本当に必要か?”と自問する習慣を持つと効果的です。
見直しによって減らせそうな浪費があれば、その分を将来に備え積極的に『投資』に回しましょう。
おすすめは、収入の10~20%を投資に回すルールを設定することです。
投資には、無形資産を育てるための自己投資も含まれます。
3.20代で身に着けたお金の習慣は一生の財産
20代は収入に対して支出の割合が高くなりがちです。
だからといって、支出を減らすことだけに焦点をあてず、自分自身のライフスタイルや価値観に合ったお金の管理方法を見つけることを最初の目標に設定すると、取り組みやすいでしょう。
お金の使い方を意識して日々の支出に優先順位を付けることで、無理なく貯蓄を増やすことができます。
収入の一部は“お金に働いてもらう”仕組みを取り入れ、未来の自分への投資としてお金のバランスを整えます。
20代で身に着けたお金の習慣は、「一生の財産」になります。
そして、お金の余裕は“心の余裕”につながりますよ。
まとめ
お金の基本ルールを理解しよう。
支出を見直して収入の10$301C20%を投資に回す。
20代で身に着けたお金の習慣は一生の財産!
次回は、お金に働いてもらう仕組みづくりについて、詳しくお伝えします。
水野 崇(CFP/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
https://mizunotakashi.com/fp-profile/