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「誰も教えてくれない!新社会人のコンディショニングのヒミツ」
第2回:どんな睡眠がよい睡眠?

みなさんこんにちは。

医師の佐上徹(さがみとおる)です。
テーマごとにコンディション作りのヒントをお知らせしています。

私自身は、医学部5年生の臨床実習が始まったころから急に環境が変わり、「睡眠の質」を考えるようになりました。大学院に進学された方も、研究生活というあらたなステージに入ったので、睡眠について「自分も関係あるかも?」と思いながら読んでみてください。

第2回目:どんな睡眠がよい睡眠?

前回は「目標実現のために、日々振り返りを行い、改善する」ことを学びました。睡眠は、健康な社会人生 活を送るために無視できないテーマです。

20歳代の睡眠は7時間以上必要!

睡眠は最高のストレス解消法。睡眠時間を確保することが重要。忙しいスケジュールの中で、睡眠を犠牲にす ることは誘惑されるかもしれません。しかし、あなたのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。夜は質の良い 睡眠をとることを最優先に行動しましょう。

質の良い睡眠は自分で「よく眠れた!」感覚で評価することができます。この「睡眠休養感」は、夜間の睡眠 で休めたという主観に基づく指標です。この感覚が低いと、日中に疲労感が残って活動量が低下。日中の活動 量が低下すると、夜の寝付きが悪くなる悪循環に陥ったりするといわれています。

睡眠の質を高めるためには長さの確保が必要、と言われています。短時間で質の高い睡眠は不可能なのです。 そのためのミニマルが7時間です。

「寝る体制」を整えて「睡眠休養感」を高める!

毎日同じ時間に起きる・寝ることも体内時計 を整えるために重要で、夜更かし朝寝坊の結果はコンディションの悪化につながることもあります。

<睡眠休養感を高める工夫>
✓ 朝食をしっかり取る
✓ 朝日を浴びる
✓ 就寝間際の夕食夜食を避ける
✓ 土日の朝寝坊は2時間まで
✓ 日中に体を動かす
✓ ぬるめの湯で入浴
✓ アロマを炊く
✓ 夜は暗くして寝る

「夜間の睡眠で休めた」という主観は自分の行動で高めることができます。疲れて帰宅しても、最高の眠りにするためにリラックスできる時間を設けるとよいでしょう。

良質な睡眠は、やる気やパフォーマンスに直結します。
次回は、朝食に焦点を当ててお話しします。お楽しみに!

まとめ:「睡眠休養感」は自分で高めることができる!

佐上 徹(医師・学士会会員)

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