関西茶話会
「第61回関西茶話会」が開催されました
令和8年2月14日(土)午後2時半から、中央電気倶楽部(大阪市)において、大阪公立大学大学院文学研究科 教授 菅原 真弓 先生を講師にお迎えし、「風俗画から浮世絵へ~浮世絵の成立~」という演題で、講演会を開催しました。
菅原先生の専門分野は日本美術史で、特に江戸時代の終わりから明治期における媒体(主に版画、浮世絵版画など)について研究されていますが、今回の講演では、浮世絵の誕生がザビエルの来航による南蛮美術の影響を受けた西洋との出会いであったこと、その後に出現する花見、芝居小屋、遊女などを描いた風俗画を経て浮世絵が誕生する経緯についての解説がありました。また、浮世絵における「肉筆浮世絵」と「浮世絵版画」の媒体や制作方法の違い、特質などに関しても説明があり、過去や未来よりも現世を追う「浮世」こそが浮世絵の本質であるという興味深い説明が併せてありました。
講演の最後には、浮世絵版画の製作工程の解説があり、版元(プロデューサー)、絵師(デザイナー)、彫師や摺師(版技術者)の4者による工房でのチーム作業で製作された商品であるという浮世絵版画の特徴についても説明があり、講演を締めくくられました。
また、講演の終了後に行われた講演会参加者との質疑応答の時間においては、参加者からの多様な質問が多くあり、菅原先生は非常に丁寧な説明をされました。なお、質疑応答時間の終了後も引き続き、準備されていた浮世絵版画のスライド数点(美人画、春画、風景画ほか)が映され、各作品の主題や背景などの解説があり、今回の関西茶話会は盛会裏のうちに終了しました。
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菅原 真弓 先生
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講演会の様子