夕食会・午餐会感想レポート

10月22日午餐会

 大変よい刺激をもらえ、良い時間をすごせました。ありがとうございました。
 日頃から、TVや新聞などマスコミの報道は表面的に捉えるのでなく深読みしている積もりでいましたが、それでも論調にかなり影響されている無意識の自分がいて、ややショックでした。
 事実をフィルターを通さずに見るということ、藻谷先生の言うEvidence-basedということを改めて難しいと思いました。事実を自分の目で冷静に見ること、其の事実から何を読み取るか、事実の裏に潜んでいる原理をどう捉えるのか、今後の世の中の見方についていい刺激をもらいました。
 同じ事実を見てもそこから何を読み取るのか、についても世の中の空気に流されず事実に基づいて考えて行きたいと思います。最近の世の中の問題は、ほとんどすべて人々が世の論調に依存し空気に流され自立した思考をしないことに起因している、と感じています。各自が自立して、世の論調に依存せずに考え対応するよう行動することでしか現代の閉塞状態を打破する手立ては無い、と思います。
 人口構成の変化が経済低迷の根本課題であるという考えは同感で、本日の講演では「人口成熟と日本の活路」をもっと聞きたかったのですが、時間がなく充分話しをしてもらえず残念でした。非常に刺激のある演目であり、是非本来の趣旨で聴いて見たいと思いますので、再度機会を作っていただければ幸甚です。
 昼食後の講演というせいか集中力を欠いている方が少なからずおられたようで、講師の方に大変失礼でした(これは反省必要ですね)。

(東大・工、柴垣 琢郎)


 「風が吹けば桶屋が儲かる」は、論理の誤りであることを誰もが知っています。しかし、こと経済の分析に関しては、同じ間違いを無意識に犯してしまっていることを改めて認識しました。たしかに、高度で複雑な分析結果を示されると、いかにも信じたくなりますが、「率に惑わされるのではなく、実数の動きを見よ」「微分積分の前に、分数を理解せよ」という、藻谷氏のご意見は、正鵠を射っていると思います。   
 講演の中で取り上げられた、今般のオリンピックでの金メダル数の多寡についての評価や、日本の貿易赤字についての新聞記事の報道に関しても、自分が、いかに世間のムードや雰囲気に流されて、バイアスがかかった思い込みをしているかということを痛感し、恥ずかしい思いです。氏に「ソクラテスであれ」と言われ、事実を知って考えるという当たり前のことを、これまであまりにも疎かにしていたことに気づき、反省させられました。   
 今の日本には「だめだ」ムードが蔓延しすぎています。そろそろ、事実と実数を示しつつ、「日本は元気だ」という「ムード」づくりをすることで、将来を明るいものとしていくべき時と考えます。円高という事実一つをとってみても、世界の中で日本が元気な証拠なのですから。そして何より、日本人の皆が「ムード」に流されやすいのですから。

 有意義な講演に感謝しておりますが、欲を言えば、藻谷氏の全国の鉄道旅や峠歩きのご経験談等についてのお話をいただけなかったことが、少し残念です。

(東大・農、中山 基)

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