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夕食会・午餐会感想レポート

平成27年6月午餐会「日本の妖怪文化~その特徴と魅力」

夕食会・午餐会感想レポート

6月22日午餐会

原因のわからない不思議な現象に大自然の生命のようなものを感じた昔の人々が擬人化表現したものが妖怪の始めであり、これがいろいろな物語・民話に結び付けられて民族間の伝承となり、やがて絵画として大衆芸術にまで昇華して現代まで引き継がれてきた長い歴史を知ることが出来ました。

現代の妖怪ブームは、あまりにデジタル化・機械化されて無味乾燥になっている社会に対する反動から人間の感情面に対するノスタルジーの面があるのでは、とも感じました。

怨恨・嫉妬・怨念などの人間の負の感情を恐ろしい物語として伝えることは、他の人間の感情を思いやったり尊重することを自然に学ぶという昔の人の知恵でもあると思いました。

自然の偉力に対する素直な敬意や豊かな映像感覚を持つ日本人の本来の心を感じながら聞かせてもらいました。

(東大・工、柴垣 琢郎)