夕食会・午餐会感想レポート
2021年4月夕食会「表面科学の奥深い世界」
夕食会・午餐会感想レポート
4月9日夕食会
私は経済学部の出身ですが、4月夕食会の、川合眞紀先生の講演は非常に興味深く拝聴いたしました。勿論、専門的な細部にわたるお話は、よく理解できませんでした。特に、数式が出てくるとお手上げです。しかし、走査トンネル顕微鏡の原理は理解できました。
表面科学は、生活に密着しているとして、バンパー、タイヤ、化成品、ポリ袋などあらゆる分野に関係し、その出荷額は4.4兆円にもなるとのお話でした。その関与するのは触媒部門である、と私なりに理解しました。
その触媒の表面で何が起きているのか、それが、走査トンネル顕微鏡で明らかになったとの趣旨でありました。即ち、固体表面に吸着した分子の化学反応が明らかにされるとのお話であります。
そこで私の考えでありますが、そこまで解明が進んでいるのであれば、現在の触媒の改良による収率の改善、新しい化学物質の開発に、この研究が応用できないかということであります。
基礎研究はそれ自体が目的であることは、理解しておりますが、学士会の聴衆はおおむね実社会で働いた方が多いと思われますので、その方面の研究者の言及も欲しいと思いました。
(東大・経 五十嵐信之)