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学士会イベント

「京都大学総合博物館見学会」が開催されました

「京都大学総合博物館見学会」が開催されました

平成23年11月27日(日)「京都大学総合博物館」の見学会を開催しました。当日は、茨城県や名古屋など遠方からの参加者を含め、35名の方が参加されました。
前半は企画展「INCLUSIVE DESIGN NOW 2011」を塩瀬隆之先生の解説で、後半は開館10周年記念企画展「埃及(エジプト)考古展」を泉拓良先生の解説で見学しました。

見学会風景1
見学会風景≪INCLUSIVE DESIGN NOW 2011≫

見学会風景2
見学会風景≪埃及(エジプト)考古展≫

 

INCLUSIVE DESIGN NOW 2011企画展

 

インクルーシブデザインとは、多様な個性や能力をもつユーザーの参加によって、社会の革新をめざすデザイン手法のことです。障害のある人や高齢者といった身体的に特別なニーズをもつ人の課題だけではなく、貧困や環境問題、災害など、さまざまな社会的な課題に対してデザインによる解決をめざす実践です。箸が苦手な人でも美しく使えるスプーンとフォークや、子供が楽しみながら服薬できる道具、そして視覚に障害のある方や車いすユーザーの方々にも楽しめる「みんなをまきこむ動物園」模型などを塩瀬先生のウィットに富んだ解説で拝見しました。

塩瀬隆之先生
塩瀬隆之先生

 

箸が苦手な人のスプーンとフォーク
箸が苦手な人のスプーンとフォーク

ユーザー参加型ユニバーサルデザイン演習
ユーザー参加型ユニバーサルデザイン演習

 

こども×くすり×デザイン
こども×くすり×デザイン

「みんなを巻き込む動物園」模型
「みんなを巻き込む動物園」模型

 

埃及(エジプト)考古展

約100年前に、京都帝国大学考古学教室の初代教授 濱田耕作氏 とロンドン大学のフリンダース・ペトリー教授との交流の中で、イギリスから贈られた考古資料です。これら総合博物館の収蔵品は、19世紀から20世紀初頭の近代考古学黎明期に埃及(エジプト)での発掘調査を通じて出土したもので、学術的価値が非常に高いものです。古人骨やコプト織物、鳥のミイラなど、いくつかの資料に対しては生物学研究や最新の技術を用いた解析を進め、新たな発見が生み出されつつあるそうです。フェニキア・カルタゴの発掘調査など、シリア・レバノンの遺跡発掘を実際に指揮された泉先生の熱のこもった解説に引き込まれた時間でした。

泉拓良先生
泉拓良先生

 

人骨
展示の目玉の一つである古人骨

人骨2
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