『20代のQOL ~いまを充実 & 5年後も充実~』
第5回:QOL 向上につまずいたら? 心のモヤモヤを消す「書く技術」
みなさん、こんにちは。
学士会に憧れる桜蔭会会員、メディカルライターとして活動する SayuReeです。
前回は優先順位を見える化して整理する方法を紹介しました。
QOLを高めるには心の穏やかさが非常に重要です。
そこで今回は心のモヤモヤと向き合うための「書く技術」についてご紹介します。
第5回:QOL 向上につまずいたら? 心のモヤモヤを消す「書く技術」
1.心のモヤモヤを放置することのリスク
新しい環境で緊張していたり、難しい仕事で忙しくしていたりすると、『心のモヤモヤ』を感じる余裕もなくなってしまうかもしれません。
そんなときに限って予想外のできごとが続いたりして、知らぬ間にストレスが溜まっていきます。
細かなストレスを放置すると、
1)脳内で抗ストレスホルモンが分泌される
2)その状態が続き、脳や自律神経、体幹にエネルギーが回らなくなる
3)精神状態に変化が生じて、問題解決能力が低くなる
という悪循環に陥り、結果的に仕事でも健康面でもパフォーマンスが下がり、
QOLも下がる・・・というリスクも高くなります。
「そんなにストレスを抱えていないけれど?」と平気な方もいるかもしれませんが、
1)決められた手順やルールに「どうしてこうなっているの」と感じてしまう
2)鋭いコメントや質問をしてみたいけれど、ありがちなことしか思いつかない
3)同僚や先輩、またはクライアントの目が気になってしまう
など、ふとした機会に感じる違和感や焦燥感は、意外にもストレスの『芽』となっていることがあります。
2.心のモヤモヤは書いて消す
心のモヤモヤを解消するためには、親しい人や専門家に相談してみるという方法もありますが、今すぐ自分だけでできることもあります。
それが「書く」という手段です。
紙に向かって最近の気持ちやモヤモヤ感を書き出すことで、
✔頭のなかを言語化できる
✔悩みの原因や感情を洗い出せる
✔気になっていることを客観的・多面的に見つめることができる
✔問題解決に向けて動き出せる
という効果が期待できます。
後ろ向きな気持ちや不安に感じていることは『忘れてしまえ』とせず、いったん机のうえに広げてみるという点がポイントです。
とにかくオモテに出してみることで、感情が吐き出されてスッキリすることもあれば、見逃していた点に気づくこともあります。
3.おすすめは「クリアリング・ノート」と「ロジカル分析ノート」
頭の中を洗い出すたにただ書き綴るだけでも効果はありますが、もっとロジカルでワンランク上のメソッドとしては、クリアリング・ノートとロジカル分析ノートがおすすめです。
用意するものは、両方のメソッドに1冊ずつのノートと、1本のペンだけです。
(A)クリアリング・ノート
✔ノートの左ページに、今の状態や気持ちについて自由に書く
✔ノートを閉じ、しばらく待つ
✔.自分が憧れる人物やキャラクター、有名人になったつもりで、右ページに自分へのアドバイスを書く
クリアリング・ノートは、以上の手段で進めていきます。
感情が整理され、なおかつ自分が好きな人からのアドバイスを演じることで、前向きな気分に変わります。
(B)ロジカル分析ノート
クリアリング・ノートから先に進み、問題解決までに進みたい場合には、ロジカル分析ノートを試してみましょう。
✔ノートの左ページに、問題や悩みについて書く
✔問題や悩みの後に、抱えている感情について書く
✔感情について「なぜそう感じているか」を深掘りし、書き進める
✔ノートの右ページに、解決方法について書く
心のモヤモヤを整理し、解決までのルートを整え、より良い結果として昇華させることができます。
クリアリング・ノートとロジカル分析ノートについてもっとよく知りたい方は、以下を参考にしてください。
THE21ONLINE、マッキンゼーで学んだ「2冊のノート」の感情コントロール術
https://the21.php.co.jp/detail/6478?p=1#google_vignette
◆もうひとこと
「なんか引っかかるなあ」という気持ちを抱えていても、進級したり進学したりで乗り越えたという経験をお持ちの方もいるかもしれません。
みなさんにとって、これからの10年・20年は、大人としての長い時間との付き合いかたを学んでいくことも大事です。
そうした「生きる術」のひとつとして『書いてみる』を実践してみてください。コメントや感想をお待ちしています!