『20代のQOL ~いまを充実 & 5年後も充実~』
第4回:日々の生産性を向上させるには? アイビーリーメソッドのすすめ
みなさん、こんにちは。
学士会に憧れる桜蔭会会員、メディカルライターとして活動する SayuReeです。
あなたのいまと5年後を充実させるために、『20代のQOLを考える』というメルマガをお届けしています。
前回は「QOLを高める5つの習慣」という話をしました。何か手ごたえや変化を感じられましたら、しっかり自分をほめてください。
ただでさえ忙しいみなさんに「QOLを意識して習慣づけを」という提案をしてしまいましたが、「やることが増えるばかりで、どこから手をつけたらいいの?」なんていう声も聞こえてきそうです。そこで今回は優先順位を見える化して整理する『アイビーリーメソッド』をご紹介します。
第4回:日々の生産性を向上させるには? アイビーリーメソッドのすすめ
1.アイビーリーメソッドとは?
アイビーリーメソッドの起源は約100年前。アメリカ最大の鉄銅会社『ベツレヘム・スチール』の社長が、経営の効率化について、コンサルタント(アイビー・リー氏)に依頼して開発されました。
アイビーリーメソッドは、以下の6つのステップで進めていきます。
(1)夜、「明日やるべきこと」の6つを紙にメモする
(2)6つの優先順位を決める
(3)翌日、メモの順番に従って仕事やタスク、勉強を終わらせる
(4)全部できなかった場合、悔んだり自分を責めたりせず、忘れる
(5)次の日に向けた6つのリストを決め、優先順位をつけて実行する
(6) (1)から(5)までの流れを毎日繰り返す
まじめなあなたなら、『すべてのタスクを』・『ある程度のクオリティで』・『完遂させなければ』と信じているかもしれません。大切なことは「全部やらなくてもいい」と「それを悔やまなくていい」ということです。
2.メリット【1】『大切なものへのエネルギーが高くなる』
アイビーリーメソッドでは、どんなにタスクがあったとしても、最大でも6つのリストに決めなければなりません。
少し不自由に感じられますが、
(1)選択肢を少なくする
(2)不要なものを洗い出し、必要なものだけを残せる
(3)必要なものや大切なものにそそぐエネルギーが増える
(4)集中力が増し、生産性が向上する
という流れのもと、本当に大切なものへの意識が研ぎ澄まされます。
あれもこれもとマルチタスク化するより、あえて選択肢を減らして質を高めるという点がポイントです。
3.メリット【2】 『毎日の余裕が増す』
アイビーリーメソッドで日々の優先順位を意識していると、タスクはもちろん頭のなかも整った状態になります。
これにより、
(1)タスクが多い中で「あれもこれもしなければならない」と焦らなくなる
(2)常に余裕を持った毎日に変わる
(3)自分のための時間がさらに増え、休みや新たな活動に充てられる
(4)生活の質が良くなる・・・という好循環が生まれます。
優先度を前日に認識したうえで、ひとつひとつのタスクに集中するという点がポイントです。
4.選択と集中のためにアイビーリーメソッドを
「QOLを高めるため、生活の見直しや良い習慣を意識しよう」と勧められても、手ごたえを感じられず、かえって疲れてしまう場合には、やることが多すぎて頭の整理がついていないのかもしれません。
今までマルチタスクを自身に課してきた学士会のみなさんも、そういう悩みがあるのではないでしょうか。
だからこそ、アイビーリーメソッドで脳内もタスクも整理し、大切なものを見出すことをおすすめします。
ちなみにアイビーリーメソッドはノートでもできますが、iPhoneユーザー向けにアプリがリリースされています。
『超効率TODO -アイビー・リー式TODOリスト』で検索すると、すぐにヒットしますよ。
https://apps.apple.com/jp/app/id1506481069
◆ひとこと
集中することなくして成果をあげることはできない。
ピーター・ドラッカー
最も重要な決定とは、何をするかではなく、何をしないかを決めることだ
スティーブ・ジョブズ