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「誰も教えてくれない!新社会人のコンディショニングのヒミツ」
第3回:朝飯前!朝食を取って職場へ!

みなさんこんにちは。

医師の佐上徹(さがみとおる)です。
テーマごとにコンディション作りのヒントをお知らせしています。

読者の方から「睡眠」に関して質問を頂きました。
「朝起きる時間は一定にしたいので、結局睡眠時間が短くなるばかり!?」
私からのコメントは、このページの後半に掲載しますので参考にしてください。

 

第3回:朝飯前!朝食を取って職場へ!

前回は「睡眠休養感」は自分で高めることができる!ことを学びました。
今回は朝食がテーマです。食事や運動も睡眠と密接な関係があります。朝食は体にとって重要な燃料。一日をスタートさせるためのカギです。しかし、多くの人が忙しい朝に食事をすることを怠ってしまいます。

朝食は1日をスタートさせる目覚まし時計

前回お伝えした睡眠休養感を高める工夫に「朝食をしっかり取る」ことを挙げました。
体内時計に「朝」をお知らせすることができます。体が「朝」を認識すると、体温を上げて、活動的になります。午前中のパフォーマンスや集中力が向上して、仕事により集中できるようになります。

食べない人の理屈
× 朝が苦手 → × 食べる時間がない(ギリギリまで寝たい)

不都合な真実
× 朝食抜きの習慣 → × 睡眠の質が悪い→ × 元気に起床できない

目指す好循環
◯ 朝食 → ◯ よい睡眠・目覚め → ◯ ゆとり → ◯ 集中力意欲アップ→ ◯ バリバリ仕事

 

 

食べ方という「食事バランス」

1日に食べる量が同じ場合でも、朝食抜きの2食よりも、朝食を含めて3食の方が肥満になりにくいことが判明しています。そのほか、朝食を食べない人が陥りやすい状態には以下のものがあります。

  1. 「自分は健康である」と思っていない → 土日ダラダラ過ごす
  2.  睡眠で疲労回復できない
  3.  栄養不足 – カルシウム 鉄分 タンパク質 ビタミンなど
  4.  集中力低下 イライラ増加
  5.  月経困難・不順・便秘になる

 

出社前に食べる?食べない?何を食べる?

リソースを交換して課金アイテムをゲット!自分のライフを充実するために、毎日選択を迫られています。ジュース1杯、おにぎり1個でもいい。仕事を始める前に口にしてほしい。たんぱく質を含めるとベター。
自宅で食べて電車に乗ると気分が悪くなるという人は、”席朝族”でもオッケー(職場の自席で朝食取って仕事に向かう民族)。

卵サンド・ツナマヨおにぎり・肉まん…
タマゴかけご飯・目玉焼き・焼き魚・豆腐の味噌汁…
たまごかけキムチ納豆ご飯最強説!!!
(炭水化物、タンパク質、発酵食品、食物繊維を同時摂取)

まとめ:朝食はリソース交換。自分のライフが充実する!

佐上 徹(医師・学士会会員)

佐上医師への質問・コメントなどお待ちしてます!
「最強丼のコツは白飯の真ん中にくぼみを作る」だそうです。


『佐上先生に訊いてみよう』

4月24日(水)に配信の「第2回目:どんな睡眠がよい睡眠?」について、会員のNさんから質問を頂きました。

Nさん:
「朝起きる時間は一定にしたいので、結局睡眠時間が短くなるばかりです。どうしたらよいでしょうか?」

佐上:
コメントご質問ありがとうございました。
仕事が忙しくなっても体調維持ができている人は、多分自分のポリシー・優先課題をきちんと実行している人ではないかと思います。

  1. 夜の時間の組み立てを考える
    ☆夜は質の良い睡眠を取るための行動を最優先する
    ●アプリ・スマホ・テレビの時間を削る(スマホの「おやすみモード」「休止時間」などを活用)
    ●お風呂等の時間を短くするか、朝起きて済ませるかなど、時間の配分を考える
  2. 「起床時刻一定が一番ストレス反応が少ない」説があり、ぜひ続けていただきたい。
    土日を含めて毎日一定、土日の朝寝坊は二時間までなど、自分で時差ボケをなるべく作らないことがとても大事。
  3. 極論ですが、夜の誘い(飲み会宴会)は5回に4回ぐらい断っても問題ない。
    自分の体調回復を優先する「曜日」というのを作って、自分で「何もしない」を演じる。
    その日は早く寝たり家事をしたりして自分の時間とする。
    (周囲に振り回されず、自分のことをちゃんとする日を用意しておくのは大事。断る「理由」も、宅急便が来る、歯医者に行く、親が来る、研究室の教員に呼ばれた、など安易にリスケできそうもないものをたくさん用意しておきましょう)

 

他にも質問・コメントなどお待ちしています!

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