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学士会メールマガジン

No011号 2003/11/1 配信分


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★★★学士会メールマガジン     No.011
★★★2003年11月号         http://www.gakushikai.or.jp
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いつもメールマガジンをお読み下さいましてありがとうございます。

┌─────────────────────────────────┐
◇ INDEX
└─────────────────────────────────┘
[1].今後の夕食会・午餐会の予定
[2].学士会ニュース
[3].イベントのご案内
[4].学士会館同窓会情報[七大学関係の同窓会]
[5].過去の月報ピックアップ[学士会月報NO.676(昭和36年10月号)より]
[6].会員からの投稿コーナー
[7].今月の一冊

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         ● 今後の夕食会・午餐会の予定 ●
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◆ 夕食会 11月10日(月)  山本 博文氏
             (東京大学史料編纂所教授)
      12月10日(水)  藤原 帰一氏
             (東京大学大学院法学政治学研究科教授)

◆ 午餐会 11月20日(木)  植草  益氏
              (東京大学名誉教授・東洋大学経済学部教授)
      12月20日(土)  忘年家族会
        21日(日)  忘年家族会

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            ● 学士会ニュース ●
          ≪学士会カードを発行しました≫
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 学士会では、本年9月からクレジット機能付きの学士会カードを発行しまし
たところ、早速、多数の会員よりお申し込みを頂きました。誠にありがとうござい
ます。
 カード特典としまして、以降の学士会年会費の無料制度(学士会ダイナース
カードおよび学士会シティバンクゴールドカードのみ)などを用意しておりま
す。
 今後の展開としましては、学士会カード独自のサービスを充実していきます。
現在、全国の美術館、博物館の割引優待特典をリストアップ中です。
 この機会に、何卒、学士会カードへのご入会をお願い申し上げます。
お問い合わせ 学士会 企画係(平日9:00~17:00)
TEL 03-3292-5955
e-mail:info@gakushikai.or.jp
URL   :http://www.gakushikai.or.jp/card/card.html

ダイナースクラブカード 0120-041-962(24時間 年中無休)
シティバンクカード   0120-86-69-24(24時間 年中無休)
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           ● イベントのお知らせ ●
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◆第2回 活弁in学士会座 ◆◆◆

<『瀧の白糸』 ~弁士・澤登翠&澤登翠のシネマトーク~>

▲監   督:溝口健二/1933年入江プロ作品
▲活動弁士 :澤登翠
▲開催日時 :11月14日(金) 開演・18:30
      (開場18:00・上映終了20:00・トーク終了予定21:00)
▲会   場:学士会館神田本館1F レセプションホール
▲木 戸 銭:前売り2,500円(当日3,000円) ワイン&チーズ付
              学生は2,000円(当日学生証提示)

*チケット予約
学士会企画係まで氏名・連絡先住所・電話番号・枚数をお知らせ下さい。

→≫ http://www.gakushikai.or.jp/seminar/seminar.html ≪←


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◆キッズセミナー ◆◆◆

<【南極教室】 ~元・越冬隊隊長、渡邉興亞会員を講師に迎え>

◆日  程:11月24日(月・祝日)14:00~16:00
◆内  容:南極で起こる自然現象、昭和基地での生活、化石や隕石など、南
            極についての分かりやすいお話。装備品や氷に触る体験コーナー
            も。
◆旅行代金:小人300円(小学生対象・小学生未満は無料) 保護者500円
◆定  員:100名

▲渡邉興亞(Okitsugu  Watanabe)
 1939年、平壌に生まれる。北海道大学理学部地質学鉱物学科卒業、北海道大
学大学院理学研究科修士課程修了。名古屋大学助手、助教授を経て、国立極地
研究所教授。現在、国立極地研究所長。
 南極歴は、第11次・15次南極地域観測隊員、第29次・35次南極地域観測隊長。

*チケット予約
学士会企画係まで氏名・連絡先住所・電話番号・枚数をお知らせ下さい。

→≫ http://www.gakushikai.or.jp/seminar/seminar.html ≪←


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◆文楽の手ほどき ~人形遣い篇~ ◆◆◆

▲第一部 【艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)
      酒屋の段より <お園のさわり>】
▲第二部 人形で三人遣いの体験レクチャー(抽選)
     ※文楽人形と人形遣いを囲んで写真を撮る時間を設けました。
      カメラをご持参ください。

△出演  [主遣い]吉田玉女  [左遣い]吉田玉佳  
     [足遣い]吉田玉翔  [介 錯]吉田玉誉

▲開催日時:12月1日(月) 開演 6:30(6:00開場)
▲場  所:学士会館神田本館1F レセプションホール
▲会  費:学士会会員3,200円 一般3,500円


*チケット予約
学士会企画係まで氏名・連絡先住所・電話番号・枚数をお知らせ下さい。


学士会企画係(平日9時~17時)
TEL   :03-3292-5955
FAX   :03-3292-2779
e-mail:info@gakushikai.or.jp


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◆学士会主催 「東大卒業会員50周年の集い」 ◆◆◆

昭和28年東京大学を卒業された方は、本年卒後半世紀を迎えられました。つきまし
ては、これを祝して「集いの会」を東大構内学士会分館にて開催いたします。

▲開催日時:11月25日(火) 開場 12:00~16:00終了予定
                12:30~記念撮影 13:00~懇談
▲場  所:学士会分館(文京区本郷7-3-1赤門隣り)
▲会  費:5,000円 同伴者1名につき3,000円

学士会企画係(平日9:00~17:00)
TEL   :03-3292-5955
e-mail:info@gakushikai.or.jp
学士会分館(月~土9:30~20:30)
TEL   :03-3814-5541


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     ● 11月の学士会館同窓会情報(七大学関係の同窓会) ●
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学士会館本館
 1日(土) 九大OB会
     商法スクーリング(東大)
 3日(月) 東北大農化片平会
 4日(火) 舶友会
 5日(水) 昭和16年3月卆東大工学部・航空
     東大2.25E会
 6日(木) GENKI会
     一木会
 7日(金) 東北大学法学部同窓会
     小谷研究室OB会
     一金会28機会
 8日(土) 東北大学農学部同窓会
     東大文Ⅰ 8B会
     東北大学 佐藤会
 9日(日) 昭和26年東大地質学科卆
10日(月) 東京工化会
     東大農工会
     東大林学科クラス会
11日(火) 炭友会
     東十会
     東大農化十五年会
12日(水) 東京大学ESS・OB総会
     昭六会
     東北大機械36年会
13日(木) 九州大学連携大学院公開講座
     東大計測3回生同窓会
     南溟土木会
14日(金) 赤門スケートクラブ
     東京九機会
15日(土) 東泉会
     東京大学法律相談所
     京都大学中務会
     九州大学理学部化学科同窓会
     鉱物同窓会
16日(日) 京都大学・東京大学弓道定期戦懇親会
17日(月) 東大土木16年会
     月月会
     東大三鷹クラブ
     甲寅会関東支部
18日(火) 一九会
     東大電気18年会
     理1─8Bクラス会
19日(水) 南溟三水会
20日(木) 九州大学院法学部東京同窓会総会
21日(金) 東大船舶40年会
     応化31年会
     駒場研究会
     東北大昭25化学工学科クラス会
     東北大明善寮山紫会
22日(土) 京大水曜会東京大会
23日(日) 東大鉱山23年会
24日(月) 二三機会
26日(水) 筑友会
     水曜会(東大第一外科)
     東大ホッケー26会
27日(木) 一水会
     京法27期会
28日(金) 東北大ウォーターズクラブ
     東大医学部35年卆クラス会
     33年L18B会
29日(土) 29の会
     東北大学化学35年卒クラス会

学士会分館
 6日(木) アイヨット会
 7日(金) 社会学24年会
 8日(土) 一高短歌会
     十八史会
11日(火) 東京寮歌祭実行委員会
12日(水) 浦高同期会
13日(木) 船舶十三年会
     燦久会
     隅谷会
15日(土) 八高会
     東大向ヶ岡学寮
     49SI7B会
     1950駒場文Ⅱ5D会
18日(火) 十八会
     四八会
19日(水) 経友会
21日(金) 第一外科同窓会幹事会
22日(土) 一高理五の会
     31年卒社会学同窓会
25日(火) 東大卒業会員五十周年のつどい
27日(木) 松高柔道部OB会
28日(金) 修猷27会
29日(土) 東大拳法会

※10月20日までに確定しているもののみです。
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◆ 幹事代行サービス承り中 ◆◆◆

 学士会事務局では、同窓会幹事代行サービスを承っています。学士会館で同
窓会を開催される幹事さんのお手伝いをします。

 ①会場の予約
 ②案内状の印刷・発送
 ③出席者の名簿作成
 ④看板・名札の準備
 ⑤会場のレイアウト
 ⑥受付の準備

 といった業務を幹事の方に代わって準備します。切手・葉書代等の実費はご
負担いただきますが、手数料等はいっさい頂きません。

*お問い合わせ/お申し込み(平日9時~17時)
 学士会事務局 TEL:03-3292-5955
 Eメール info@gakushikai.or.jp


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         ● 過去の月報ピックアップ ●
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┃□┃第4次南極の越冬
┃□┃鳥居 鉄也
┃□┃          学士会月報No.676号(昭和36年10月号)より抜粋
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 7月、8月は、南極では冬の最も寒いときに当たります。昭和基地では、5月29
日に太陽が沈み、約45日間太陽が出ない暗やみの生活を送ります。そして、7月13
日ごろに太陽が再び現れると、私たちは春が来たと言っています。昭和基地では文
字通り降雪のために3月下旬から12月半ばまで建物の屋根まで雪に覆われてしま
い、建物の出入りは雪のトンネルを掘って縦穴から出入りするという生活を送って
いますが、やはり太陽を拝むということは非常に楽しいものです。7月の半ばごろ
から日毎に日照時間が長くなってきますが、私たちは暴風でない限り戸外に飛び出
して、皆で除雪作業や、発電機燃料のドラム缶の掘り起し、食料品の梱包の掘り出
しなどをします。太陽が出ても、8月から9月の初めまでは、昭和基地は大体マイ
ナス25度から30度の日が続きます。南極のいわゆる内陸からの風(南風)は、非常
に寒い風が吹きますが気圧配置からいうと天気のよい状態になり、北寄りの風が吹
くと天気が崩れ、7月、8月の真冬の時期でも10度ぐらい上昇します。真冬の日で
もプラス15、6度という気温にすぐ上ってしまいますが、その代わり暴風になるわ
けです。

 昨年の昭和基地の天候を見ると、月のうち大体17日くらいは暴風日数です。この
暴風日数というのは、風速10メートル以上の日を暴風日として計算します。月のう
ち半分以上が暴風でして、快晴の日は、大体月平均5日ないし6日という非常に少
ない状態です。
特にひどい暴風を私たちはブリザードと言って、南極の名物ともいえるものです。
ブリザードには、風速以外に、視界が100メートル以内とか、あるいは風の吹く時
間が連続12時間以上とか、そういう規定を設けて、ブリザードにA級、B級、C級
といったクラスを設けています。大体風速16メートル以上で視界1000メートル以
内、連続12時間以上の嵐の日をブリザードB級と言っていますが、こういうA級、
B級の嵐が月に2回ないし3回あります。ブリザードは、一旦吹きますと2日くら
い続くのを特徴として、長いときは5日くらい続きます。

 私たちのときには、非常に不幸なことがありました。10月10日に宇宙線観測の福
島隊員を遭難で亡くしたのですが、このときのブリザードは20メートルから35メー
トルの嵐が4日間続いたわけです。南極のブリザードというのは、非常に理解しに
くいものかと思います。ソ連の方の書いた本を拝見しますと、ブリザードとは2日
も吹き続くと、さびていた犬の鎖がピカピカに光ってしまうくらいすごい雪嵐であ
ると書いてありましたが、確かに非常に強い氷雪を伴った嵐です。ほとんど視界が
きかないような状態になり、10月10日に当時昭和基地に飛来していたベルギー隊の
隊員が一人行方不明になって、捜索に出たときには、ほとんど視界が10メートルと
きかないような状態でした。そのあとで、30分もたたないうちに、われわれの福島
隊員が別の作業で行方不明になったわけです。そのときにはもう1メートル先も見
えない、立っていると風で吹き飛ばされるような状況でした。私たちの捜索に出た
4名も逆に道に迷って行方不明になるというくらいで、これが越冬後10ヵ月目の、
しかも毎月経験してきたブリザードで起きたことです。そういう嵐のときには、建
物からわずか100メートル以内の範囲でも、一旦方位を失うと、全く想像できない
ような結果となるわけです。
過去2回の越冬隊でも、昭和基地の周りですら、一昼夜行方不明になったり、ある
いは帰れなくなって半日も捜したこともあるという話を聞いて、必要な観測小屋や
作業場所までライフ・ロープを張りめぐらして、予防策などもとったわけです。し
かし、まさか基地の周りで10月にもなって遭難を起こすということは考えてもみな
かったのです。

 私たちが南極で越冬してとくに感じたことは、IGY(国際地球観測年)で南極
観測を行うに当たって、一番大切な目的である地球電磁気学という観測を総合的に
やっている基地は非常に少ないということです。
 越冬はしていても旅行ばかりしていて、あるいは飛行機を飛ばして、自分たちの
勢力範囲を広めることしか考えていないような国が多いわけです。南極に50近くの
基地がありますが、気象を除き、電離層、宇宙線、極光、夜光、地磁気、自然地震
などのまとまった地球物理観測を行っている基地は、どれだけあるかと見渡すと、
はっきり申し上げて、日本の昭和基地がソ連、アメリカに続き第3番目くらいと考
えています。これは越冬中に各国の基地と観測データの交換をしていると非常によ
くわかります。
 こういう問題と関連するかと思いますが、今年ベルギーの基地が、例のコンゴー
問題で越冬を中断して、基地を閉鎖してしまいました。日本が来年また昭和基地を
閉鎖することに決定しましたが、この場合に、私たちの感覚では、南極における越
冬を中断した場合に、将来の発言権が従来通り持てるかということが一つ疑問に残
ると思います。私は現地のいろいろな経験から判断して、日本が昭和基地を閉鎖す
ると一番困るのはソ連ではないかと思います。ソビエト連邦は、昭和基地をはさん
で存在するミ-ルヌイ基地とラザレフ基地の間を、冬を除いて、飛行機で盛んに往
復しています。ところが、気象条件が激しく変化するために、時期によっては1000
キロ以上を一度に飛行することは困難になる。必ず途中で一休みして天候待ちをし
てまた飛ぶということをしなければいけない。昨年昭和基地上空は、ソ連機が5回
往復しています。1回は通過しましたが、4回は昭和基地に着陸しました。このよ
うなソ連機の飛行の場合には、ソ連の隊からの要望によって、気象のデータを送っ
てやるわけです。要するに、向こうが一時間おきに送ってくれといえば、24時間
ぶっ続けに送らなければいけないということもありました。
 私たちの基地では人間も限定されていて、通信のオペレーターはただ一人です
し、気象の観測者は2名しかいませんが、そういうことを向こうはおかまいなし
に、夜中でも、昼でも向こうの希望を言ってきます。こういうことに対して、昭和
基地を預かる以上、国際協力という点で、われわれは相当無理をしながらもその要
求に応じたわけです。これは簡単に一日や二日で終わればいいのですが、一回飛行
機が飛ぶために長いときには一カ月も気象のデータを送るということもありまし
た。このようなことから、ソ連のパイロットや観測の方から伺った結果によると、
昭和基地あるいはその周辺の基地が一つでも欠けると、ソ連の飛行機は飛行が難し
くなるということです。そういう点で、ベルギーがやめ、日本がやめる場合に、日
本の近くの、あるいはベルギーの近くかもわかりませんが、ソ連が自分の基地を
作ってしまうということも考えられます。これは、現に私たちがこの2月に昭和基
地を離れて宗谷で東の方に航行した際に、ソ連のオビ号が昭和基地からわずか400
キロの地点に接岸して、付近の航空偵察、地形の調査をやっているのを見ました
が、日本がやめれば、おそらくソ連あたりは、このプリンスオラフ海岸、あるいは
プリンスハラルド海岸付近に中継基地を作るのではないかとも考えています。そう
なると、私たちが一旦中断した昭和基地を再開するとき、再開の意義がなくなって
しまうことを一番恐れています。
 南極は日本の38倍もある広大な面積ですから、場所さえ変えれば心配することは
ありませんし、南極条約にも加盟している以上、南極から除外されることも現在の
ところないわけですが、私たちが経験したところ、昭和基地は観測基地としての条
件から見て、非常に恵まれているということです。もちろん、接岸には若干不利な
点はありますが、地学的な調査の目的にも、あるいは、オーロラ・マキシマムゾー
ンですから、地球物理の観測のためにも、非常に好条件といわれています。ですか
ら、こういう場所を失いたくないという気がしています。
 最近、私たちは何とか観測を継続したいと、宗谷が使えないことを仮定して、外
国船をチャーターできないかと、デンマーク、ノルウエーなどの現在南極観測を
行っている国に砕氷船を貸している国がありますが、そういう国の船会社に問い合
わせました。しかし、すでに来年の予約でデンマーク、ノルウエーの砕氷船はすべ
てなくなって、逆に先方の船会社から、日本の南極観測が中断されるならば宗谷を
チャーターしたいという問い合わせが先週も来ているくらいです。

 私たちは、南極というと、非常にかけ離れた場所のような気がし、また平和的利
用といっても、縁遠い将来の問題のような感じを抱きがちですが、現在パーマ半島
には、チリー、アルゼンチンから11月から12月にかけて遊覧船も往復しており、ま
た、最近の気象観測の結果から、アメリカは10月末ぐらいから飛行機で物資を輸送
したり、新しい隊員を送っています。昨年、私たちが昭和基地におりましたとき
に、北大の清水さんがアメリカ隊に加わって、ニュージーランドからアメリカのマ
クモードという基地に到着したという電報を受け取りましたが、これが10月半ばで
す。このように、交通も楽になっていく場所ですし、人間が住むための条件を考え
た際に、今アメリカ、ソ連が作っている原子力発電炉などが一旦設置されれば、現
在のところ物資輸送の三分の二以上は燃料ですから、こういう何百トンという燃料
の輸送が省けるわけです。南極では自給できませんから、現在は困難といわれてい
る家族を含めての越冬もできるのではないかという気がしています。
 私たちが昭和基地の周りを旅行していると、大きな露石が全部モリブデンの鉱石
であったり、あるいはたくさんの鉄鉱石がころがっていたりするような場所もとこ
ろどころ見受けられ、これをもう少し精密な地質的調査をする余裕があればという
気も大いにしたわけです。私たちの昭和基地は、一応、東経35度から50度までの間
を分担していますが、ここから南極点までもずっと日本の観測分担区域です。基地
の周り500キロ半径としても、地学的な調査の面からは10年かかっても調査できな
い場所です。私たちが帰ってきて改めて感じることは、南極観測の継続ということ
になるわけです。
(第4次南極越冬隊長・千葉大学助教授)

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       ● 会員からの投稿コーナー ●
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下記に出展しています
よろしくお願いします

八束正司夫(やつづか ましお)
******************************
◎第2回東京パノラマウォーク写真展
私達は、街歩きが大好きな者の集まりです。
歴史に思いをはせたり、建築に目を向けたり、健康のために
あるいは食べ歩きが好きで、人との出会いたいから・・・
そんな面々が、それぞれの思いで見つけて様々な風景に
カメラのレンズを向けました。
2003年10月21日(火)~11月7日(金)
10:00~20:30
フォトギャラリー S
新宿さくらや写真専門館3階(新宿伊勢丹付近)
新宿区新宿3-17-20
? 03-5363-1717
新宿駅東口徒歩7分

◎第11回かまぼこ板国際コンクール
小さな美術展
2003年11月1日(土)~平成16年1月4日(日)
10:00-17:00
鈴広かまぼこ博物館
小田原市風祭245
鈴広かまぼこ内
http://www.kamaboko.com/art

◎「中央区の街並みを描く会」絵画展
2003年11月12日(水)~16日(日)
10:00-18:00 最終日は17:00まで
会場:月島社会教育会館晴海分館
アートはるみ
中央区晴海1-4-1
地下鉄月島駅徒歩10分
主催中央区教育委員会

**************************************

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

《皆様からの投稿募集》
※会員の皆様からの投稿を募集しています。ご投稿者全員に学士会記念品セッ
 トを進呈しています。投稿は、匿名希望でも承っております。
※また、会員の方からのご要望により、会員の方のホームページを紹介してい
 くことにしました。ご自身のホームページを紹介したい方は、ホームページ
 アドレスと30字前後の紹介文を学士会企画係までお知らせください。
※展示会等の告知も承っております。
※投稿については、下記メールアドレスにお送りください。

info@gakushikai.or.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              ● 今月の一冊 ●
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆『南極へ行きませんか』
◆神沼克伊著・出窓社・2001年刊

 著者の専門は地震学・火山学で、南極行きは昭和基地での越冬を含めると十数
回。まさに南極観測研究の草分け的な存在。アメリカ科学財団は、氏の業績をたた
えてドライバレーのニューオール氷河の中に突き出た岩峰を「カミヌマクラップ」
と命名した。一般に科学者の書いた本は読みづらいと思われがちだが、著者の意図
が「一人でも多くの子供達に南極を知ってほしい」という点にあり、かみ砕いて書
かれている。
 21世紀、南極大陸は未知の大陸・科学の大陸の時代を経て、観光への大陸と大き
く変わろうとしている。次世代の子供たちのために南極体験の意義とそのルール作
りを提言する、わが国初の南極観光読本。今回、会報ピックアップで取り上げた鳥
居鉄也氏、神沼克伊氏ともに日本を代表する極地研究家で、ともに学士会会員。


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         発  行:社団法人 学士会 総務課 企画係
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