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学士会メールマガジン

2006年6月号 号外


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 ■□ 学士会メルマガ+(プルス) □■  2006年6月号 号外(不定期発行)
            http://www.gakushikai.or.jp          
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2月に「トリノ編」でご好評頂いた、学士会メールマガジン番外編の第2弾です。
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   その時々のイベントに合わせて旬な素材がご用意できた時に発行する、
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      ヴィヴィットでアクチュアルなメルマガを目指します。
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     ◆-----------------------------------------------◇
          フランケンから, こんにちは
        ~ ドイツ暮らし よもやまばなし ~
            ・・・・・・・・・
       ◆ Part 1. W杯サッカーいよいよ開幕 ◆
     ◇-----------------------------------------------◆
                             ミッチ 昌子
             (日本語教師・通訳 / ドイツ在住 / 学士会会員)


 メルマガ読者の皆様こんにちは!

 いよいよ6月9日、サッカーW杯ドイツ大会開幕ですね。あれだけ日本のメ
ディアが「Samurai Blue」のドラマ作りに夢中ですと、サッカーファンならず
とも、そわそわしてしまいそうではありませんか?


  _______________________________
   ◆◇◆ W杯、フィーバーする? それとも知らんぷりする? ◆◇◆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ドイツでも、メディアが大騒ぎしているのは同じですが、国民の反応はとい
うと、熱狂的にフィーバーしているサッカーファン(大多数が男性)と、全く
無関心なその他の人々、と両極端です。実際に大会が始まれば、「話題につい
ていくために」「暇つぶしに」「友達が見てるから一緒に」、少なくともドイ
ツの試合ぐらいは見る人が増えるでしょうが。

 私の住む所から近いニュルンベルクでも、W杯開催地に決まるまで、住民の
賛成・反対は非常に僅差で、当時の市長をはらはらさせました。(ちなみに、
彼はその後の選挙で落選。W杯本番の時に市長で居られないというのは悔しか
ったでしょうね。)
 政治家は、「短期経済効果」「雇用の確保」「インフラ整備」、そして「人
気取り」にはもってこいのW杯を無視する事は出来ません。それでも、サッカ
ー大好き人間だったシュレーダー前首相が、特権をフルに活用して国際試合の
VIP席にしばしば現れていたのとは違い、メルケル首相は、問われた時に外交
的なコメントを言うにとどまっています。なんせ「女性」なので、積極的にス
タジアムに足を運ばないのも無理はない、と思われているようです。さすがに
開幕試合には、彼女もVIP席に現れるだろう、とはいわれているのですが……。

 ちなみに、閣僚の一人ショイブレ氏が面白い事を言っていました。「W杯の
ような〝国家的行事〟にあって、試合にドイツという国を代表する者(=大臣)
が一人も出席(=観戦)していないのでは、他国に対して失礼である。よって、
全試合に〝必ず一人は〟大臣が出席しているよう、万全の手配をした」という
もの。サッカーW杯は、(少なくとも政治家の認識としては)オリンピック、
あるいはそれ以上の国家的重要行事になってしまったということなんですね。
うーん。


       _____________________
        ◆◇◆ 日本のサポーターは模範生? ◆◇◆
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ドイツの人に、日本チームのサポーターには高学歴の人も多数いる事、そし
て女性(しかも若い女性)も多い事を話すと、大抵驚きます。
 当地の大学生達から聞いた話を総合すると、「大学生(=高度な教育を受け
ている者)として、サッカーファンだっていうのはちょっと恥ずかしいのでし
ょう──たとえ本当はサッカーファンでも、人前では言いたくないんじゃない
かな」とのこと。そうなのか……。
 確かに、「サッカーのサポーター」(ドイツ語でアンヘンガー)で連想ゲー
ムをやると、「奇抜な格好」「ビール片手に」「酔っぱらって」「歌は歌うし」
「奇声も上げる」しまいには「暴力的!」と、まるで「社会の迷惑」。いいイ
メージを持たれているとは言い難いですね。
 ただ、ドイツのサポーターの名誉のために付け加えると、「フーリガン」的
に暴力をふるう自称サポーターは、数としては少ないのです。
 そういえばフランス大会の時、“日本のサポーター達が観客席のゴミをきれ
いに片づけて帰った”と感動的美談としてこちらのニュースに取り上げられて
いましたが、確かに、試合後空っぽになった観客席の惨状を日常的に見ている
目からすると、信じられない光景だったかもしれません。
 ちなみに、日本大会の時には、道頓堀に次々飛び込む人々の映像が流された
事によって、実はお祭り騒ぎが大好きな日本人の一面が暴露され、ドイツでの
ジョーシキ的日本人観を覆すのに貢献しました(!?!)。


   ____________________________
    ◆◇◆ テストマッチから見る開催国の応援ムード ◆◇◆
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 さて、5月30日の日本対ドイツの親善試合は、2-2で引き分けでしたね。
せっかく2点もリードしてたのに同点に持ち込まれ、日本での反応も分かれた
んじゃないでしょうか。
「2点先制しても勝てないんじゃ、どうやったら勝てるんじゃ!」と濃くなる
悲壮感……、あるいは、「やるじゃん!もしかして日本って意外と世界の中で
も強かったりして!」とダメ感払拭? それとも「いやー、もう応援するっき
ゃないですよネ!」 ファンは有難い。

 ドイツの公共放送局の一つZDF。試合後、そのスポーツニュースショーで、
珍しく(!)ドイツのナショナルチームとクリンスマン監督への批判攻撃がな
かったのが、私には印象的でした。
 日本に2点も先制されるという恥ずかしいスタート。あのまま負けていたら、
盛り下がりの極致に達していたやもしれません。もちろん、試合内容を分析し
ての批評はありましたが、しかし、なんと同点に持ち込んだ、ということで、
「試合を諦めない」チームのモラルが評価され、そうしたチームを束ねている
クリンスマン監督にも好意的コメント。カーンに代わって正キーパーとなった
レーマンに対しても、2失点にもかかわらず「いやあ、彼にはどうしようもな
かったですよ、あれは。」と同情的コメント。ちなみに対戦相手の日本も「今
までのように楽にポイントを稼げる相手ではない」と点数アップしました。

 今までだったら、勝った試合さえ自称・他称「エキスパート」達から「勝っ
たから良かったようなものの」「勝ったとはいえ」と前置きした後に必ず「し
かし!」「あそこが悪い」「あんなんじゃダメだ」と、これでもか!とばかり
に批判の洪水を浴びせられるところです。
 これって、イジメ! 勝った時ぐらい素直に喜びを表したらどうなの! と思
ったものでした。

これは何故なのか考えてみると・・・・
①ドイツ人の習性として、他者を簡単には褒めず、ましてや簡単には同調しな
い。他者に満点をつけてしまえば、結局自分がそのレベルで満足する人間って
事になりかねない。(エキスパートとしては最悪?!)
②減点方式で評価するドイツの教育の成果!?!。褒めるにも、その科学的根
拠がいるのだから、ネガティブな評価の方が実は簡単。完璧なサッカーで勝っ
て満点、という暗黙の了解のもとでは、いつだって減点の材料には事欠かない。
③ドイツサッカー隆盛時代の遺産?大抵は勝っていた時代においては、勝って
当たり前。「勝った勝った」と喜んでいるだけでは、時間が持たない。うーん、
とにかく、何か言い続けなくては!
(注:このメルマガの最後に『キッカー』誌の編集長がドイツのファン心理に
ついて述べた言葉の引用があります。是非ご参考に。ドイツでは、ファンは全
員が(自称)エキスパートのつもりでいるのですね。)

 ──それが変わりました。
 メンバーも決まり、ここW杯目前というところまで来てしまった以上、「ド
イツは(もしかしたら)優勝する(かも)」という、ファンの、そしてドイツ
サッカー界のはかない『希望』が、やはり現実のものになってほしい。そのた
めには、「応援してるぜ!」というムード作りこそが効果的(実利的)である
と気が付いたのか……。(あるいは、W杯の顔、カイザー〔カイザーとは、
『皇帝』ベッケンバウアーのこと〕に協力を要請されたとか……。)

 ついこの間まで、「ドイツに住んでいない」「戦術に一貫性がない」「チー
ムが若すぎる」等々、何かにつけ批判されていたクリンスマン監督。欧州杯の
後、地元開催のW杯だというのに(恐らくだからこそ)誰もなり手がなかった
独ナショナルチームの監督を引き受け、予選がなかったのを幸い、若い選手を
多数「試用」してきました。その結果11人のスタメンは誰なのか未だにはっ
きりせず、特に穴だらけのディフェンスはいつも攻撃材料にされてきたのです。

 現役を引退した時には花道を用意される事もなく、ドイツサッカー界から余
りにも静かに姿を消していった彼でした。監督に決まった時は誰もがびっくり
しましたが、今やっとメディアもエキスパート達も、「批判ばかりしていても
勝てはしない。とにかく応援しようじゃないか」というモードに切り替わった
ようです。


   ____________________________
       ◆◇◆ 目標は優勝、最低でも優勝 ◆◇◆
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 4年前、日本でのW杯でドイツが準優勝しましたが、「準優勝おめでとう!」
という雰囲気は全くありませんでした。過去何回か優勝しているドイツにとっ
てはなおさらの事ですが、ヨーロッパや南米のチームにとって目標はもちろん
「勝つ」事、つまり常に「優勝」であり、それ以外ではあり得ません。

 フランス大会の頃までは、まだ、アジアやアフリカ、北アメリカのチームは、
世界大会というイベントを彩るための予選リーグのための存在でしかなく、実
質的には優勝争いとは関係ないという扱い方しかされていなかったと記憶して
います。それが日本・韓国大会では、たとえ信じたくなくても、そうした単純
な思い込みが過去のものとなりつつある事が証明されました。

 今回のドイツチームには実績が無く、裏付けもなく「勝って欲しい」と希望
ばかり言ったり、「世界一になれる」と発言するのも、エキスパート達には、
はばかられる状況です。ファンでさえ、今回はデータなしで「世界一になれる
さ!」と強がらなければならない。なんとも非科学的!
 けれども、「変えようにも、他に強力な選手などいないし、替われる監督も
いないのだから、チーム力で奇跡を生み出せるよう応援しようじゃないか!こ
の前だって『史上最低』と評価されながら準優勝してくれたじゃないか!(お
陰で視聴率もキープできたんだし。)」今では、「奇跡が起きる可能性はいつ
もあるんだ!」そんな、どこぞの国と良く似たモードになっているような気が
します。

 前回もドイツはクジ運に恵まれ何と準優勝。
 今回は地元の利で本当に奇跡が起きるやもしれません。


    ・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・


              <一口メモ>

 開催地の一つである、ニュルンベルク。ニュルンベルクの近くに住み、しば
しば仕事に行っている私には、殆ど「地元」デス。
 このニュルンベルク、ドイツ語で「Nurnberg」と綴ります。この2文字目は
「u」の字で、(もしかするとuだけが表示されているかもしれませんが、本当
はuの上部にウムラウトの点々がついている字です)このようなウムラウトの
字が使えないPC等の場合は、eを加えて綴らなければなりません。ですから、
ニュルンベルクは「Nuernberg」となります。「Nurnberg」では発音も違い、
別の単語になってしまいますので、重要な点です。(ちなみに、英語では「Nu
remberg」です。)
 Nuernbergは、日本語では大抵の場合「ニュルンベルク」と表記されており
ます。では皆様、これを発音してみて頂けますでしょうか。どうでしょう?標
準語としては、「ニュルンベルク」と、「ルンベ」にアクセントが来る「中高
型」で発音された方が殆どだったかと思いますが。では、これを頭高型にする
と?たいていは自動的に「ニュールンベルク」と「ニュ」が「ニュー」に伸び、
しかも「ルンベ」まで高く発音されませんか?
 残念ながら、「ニュ〝ルンベ〟ルク」も「〝ニュールンベ〟ルク」も、ドイ
ツ語話者には、「Nuernberg」の事だとは理解して貰えません。ドイツへいら
したら、「〝ニュ〟ルンベルク」と「ニュ」だけにアクセントをつけて言って
みて下さい。全体としては、Nuernbergを「ニューンベアク」のように発音す
れば通じるはずです。お試しを!

 ところで、ニュルンベルクは行政区画としては「バイエルン州」にあります
が、「バイエルンの町」と言われる事はありません。必ず「フランケンの首都、
バイエルン州第2の都市」という言い方をされます。
 フランケンは、かつてはバイエルンから独立していたクニであったし、文化
的、言語的にバイエルンとは一線を画しているという人々の意識が反映されて
いると言えるでしょう。
 会場の「フランケンスタジアム」という命名にも、対外的に「フランケン」
を明確にしようとする意識が反映されていると言えます。ニュルンベルクが開
催地に決まるかどうかの決定には、開催地が北ドイツに偏ってしまうのを防ぐ
という意向が、ニュルンベルクに有利に働いたと言われていますが、地元の人
に言わせると、「バイエルンではやるのに、フランケンでやらないなんてあり
えん!」との事。ごもっともで。


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  ミッチ 昌子 (MITSCH, Masako)
  茨城県出身。東北大学文学部卒業。
  東京で会社勤務の後日本語教師としてオーストラリアに渡る。
  1990年よりドイツ在住。
  エアランゲン=ニュルンベルク大学日本学講座講師・通訳。
  好きなものは、海、映画、そしてスポーツ観戦。
  どんなスポーツでも、かつてバレー部で猛練習した頃の血が
  騒ぐのか、ついつい夢中に。
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───∽◆∽────
  参考サイト
───∽◆∽────
【2006 FIFAワールドカップ公式HP】
http://fifaworldcup.yahoo.com/06/jp/

【ドイツ観光局】
http://www.visit-germany.jp/Default.asp
http://www.visit-germany.jp/?ID=292 (ニュルンベルク)
【日本におけるドイツ年 2005/2006】
http://www.doitsu-nen.jp/index_JA.html

【キッカー誌(サッカー専門誌)】
http://www.kicker.de/ (ドイツ語)
【ドイツ・サッカー情報】
http://www.euronavi.net/de/index.htm (ブンデスリーガ)
http://www.fcbayern.t-com.de/jp/ (バイエルン・ミュンヘンHP)
http://www.geocities.jp/fb_museum/Legend/Germany/beckenbauer.html
                     (ベッケンバウアー紹介)
http://www.geocities.jp/fb_museum/Legend/Germany/klinsmann.html
                      (クリンスマン紹介)
【各種媒体ワールドカップ特集】
http://www.walkerplus.com/worldcup/
http://wc2006.yahoo.co.jp/
http://www2.asahi.com/wcup2006/
http://www.yomiuri.co.jp/wcup2006/
http://sports.nikkei.co.jp/soccer/wc2006/
http://germany2006.nikkansports.com/
http://topics.kyodo.co.jp/wcup2006/
http://number.goo.ne.jp/2006/
http://www.sponichi.co.jp/wsplus/news_e/index.html
【スポーツナビ】
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/wcup/06germany/index.html
ワールドカップの歴史など、情報が盛りだくさん!

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★: & more  ★ 1920創刊のスポーツ誌「キッカー」
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  __ ☆  今回執筆頂いた昌子さんの住むニュルンベルクは、ドイツの名門
  \/     スポーツ誌「Kicker(キッカー)」の創刊の地であり、本
   ∥      拠地。日本経済新聞に「シリアスに専門的に報道」というタイト
★  ̄      ルで詳しく紹介されていたので、以下に抜粋転載させて頂きます。

          ☆             ☆
サッカー大国は必ず、その強さに見合うだけのパワーを持った専門的メディア
を有する。1920年創刊のスポーツ誌「キッカー」は、3度のワールドカップ優
勝を誇るドイツの文化遺産ともいえる存在。誌面の質の高さ、専門性で世界的
にも信頼を置かれている。(中略)毎週月曜(1.5ユーロ)、木曜(2ユーロ)
の発売で、発行部数は約40万部。スポーツ誌を名乗るものの9割以上がサッカ
ーの記事。(中略)読者は雑誌を通じて専門的知識を高めようとしているサッ
カー通、サッカーの“専門家”であるととらえ、その期待に沿う誌面づくりに
徹する。そのため経験豊富なベテラン記者をそろえる。
「キッカーに記者として採用されることはスペシャリストとして最高の勲章」
とホルツシュー編集長。採用試験では自ら面接官となり、サッカーの専門的な
テストを課す。(中略)W杯には32人もの記者を送り込む。しかし、月、木曜
以外に特別の発行はしない。「これ以上、発行しようとすると現在のクオリテ
ィーを保てない」(中略)同編集長は「国によってサッカー誌の読者が求める
ものは大きく違う。キッカーは別の国では成功しない。逆にイタリアのガゼッ
タ・デロ・スポルトやスペインのマルカはドイツでは読まれないはず」とみる。
もちろん、ドイツという国がすべてキッカー的なるもので築かれているわけで
はない。ゴシップ満載の大衆誌「スポーツビルト」(約70万部)の人気も高い。
「スポーツビルトも読者が求めているものを提供しているのだから評価できる。
ただ私はシリアスなものにしか興味がない」と同編集長。(以下省略)
          ☆             ☆

 同じ試合を見ても、国によって捉え方が大きく異なる。今回の昌子さんのコ
ラムも、在住者だからこそ書ける現地情報が散りばめられており、個人的に大
変興味深く読ませて頂きました。日本vsクロアチア戦は、ニュルンベルクのス
タジアムで行われます。当地の反応も合わせ、昌子さんには今後もドイツの様
々な情報を配信して頂く予定です。乞うご期待!     企画課 黒渕美季
     ∵∴∵∴Ψ∵∴∵∴∵ξ∴∵∴∵∴φ∵∴∵∴∵Ω∴∵
   >今回の号外へのご感想はこちらへ<  info@gakushikai.or.jp
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        編 集 長:社団法人学士会 企画課長補佐 大村 誠
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