「27歳問題~人生の転機~に向けて考えてみた」
第6回:分割して考えた【卒業までにできること】
「27歳問題~人生の転機~」に向けて考えてみた
みなさん、こんにちは。
人生のさまざまな局面であらわれる『わたしはどうなっちゃうの?』を考えるコラムをお届けしています。
前回のコラムで「2年後までにできること」をお伝えしました。
今回はさらに近い未来として「卒業まで」にできることを考えてみます。
第6回目:分割して考えた【卒業までにできること】
卒業まであと約半年。
何かと忙しいこの時期ですが、新しいステージに移る前の大切な時期でもあります。
本コラムでは、残された約半年間でできることを大きく2つお伝えします。
1.コミュニケーションの解像度を上げる
卒業すれば、世代を超えた方々とのコミュニケーションは必須です。
いままでは多少雑でも許された挨拶・やりとりも、これからはそうはいかなくなります。
みなさんのいまの言葉遣い、コミュニケーションに出る教養、たしなみが世代を超えても
耐えられるものなのかを一度確認してみてください。
ハーバード大学の卒業生を対象にしたハーバード・ビジネス・スクールの調査で、
対人関係を構築する力、すなわちコミュニケーション能力の差が、年収に1.85倍の差を生んでいたと報告されました。
年収1000万円の人と年収1850万円の人というイメージになります。
もちろん年収がすべてではありません。
しかし、コミュニケーションの解像度の差がこの先の将来に影響をもたらす可能性が大いにあるのです。
●相手の話を正しく理解する力
●伝えたいことを分かるように伝える力
●納得・説得させられる力
●周囲の会話のすれ違いに気付き解決する力
コミュニケーションを深掘りすると、上記の4つの力に分けられます。
失敗しても許されるいまの環境で、少しずつ意識しながら「最善のコミュニケーション」を突き詰めてみてください。
何のために挨拶をするのか、何のために言葉を交わすのか。
そんな観点から考えてみるとわかりやすいかもしれません。
2.『自分の棚おろし』をする
卒業するまでの最大のアドバンテージは「使える時間の多さ」です。
卒業後は、作らなければ時間を確保できません。
残り半年も忙しい時期ではありますが、使える時間がある今、あらゆるものの整理をしてほしいと思います。
そのひとつが『自分の棚おろし』です。
自分の棚おろしとは、過去の自分と今の自分を振り返り、考えてきたことや経験を整理することです。
大学での4年間の生活で、みなさんの中には莫大な”学び”が蓄積されています。
ここで言う学びとは、学問だけではありません。大学生活を通して得たすべての学びを指します。
整理しながら、みなさんの価値観や強み、思考を「見える化」してみてください。
この話を真に受けて(!)、大学を卒業する前までに徹底的に自分の棚卸しをした教え子がいます。
自問自答を繰り返しながら、紙に書き出し「自分はどういう人間なのか」を考え続けました。
そのときに感じたことが、20代後半に向けて「自分を形作る」うえで大きなヒントとなったということです。
時間の取れる卒業までの半年間、じっくりと自身の棚おろしをしてみてください。
3.残りの半年を充実させるオススメ本
1)『成功心理学 プロが教えるNLP入門』(GENIUS PUBLISHING)
NLP(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)とは、
「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる心理学です。
「自分自身の思考や行動パターンをより良く変化させていくためのスキル」、
「より良好な対人関係を実現するためのコミュニケーションスキル」 など。
2)『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』(ジム・クリフトン/日経BP)
「なぜ自分のことを知るべきか。どうやって才能を開花させるか」、
「どんな才能があるか。どう使えば「武器」になるか」など、
自分の強みがわかるウェブテスト(クリフトン・ストレングス)のアクセスコード付き。
3)『ベイブルース 25歳と364日』 (幻冬舎よしもと文庫)
映像化もされた名作です。このコラムで紹介するのもためらわれるような
エンターテイメント作品ですが、みなさんとぜひ共有したい内容です
(ネタバレするので詳しくはパス)。感動の温かい涙が心地よい。
まとめ
全6回のメルマガにお付き合いを頂きありがとうございました。
今回の連載でお伝えしたかったことは、ただひとつです。
『人生とは自分を見つけることではない。人生とは自分を創ることである。』
~バーナード・ショー~
いつかあなたの物語を聴かせてください。楽しみにしています。
by PTパーシム