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「27歳問題~人生の転機~に向けて考えてみた」
第4回:どうなる 2030 年【世界編】

みなさん、こんにちは。
人生のさまざまな局面であらわれる『わたしはどうなっちゃうの?』を考えるコラムをお届けしています。
今回は「どうなる 2030 年【世界編】」をお届けします。

第4回目:どうなる 2030 年【世界編】

いま(2024年)から6年後の世界がどうなっていくのか。
私たちの未来を考えるうえで特に重要な3つの項目に絞ってお話ししたいと思います。
あなたならどんな行動が取れるのかを考えながら読んでみてください。

1.世界における日本の地位の低下

かつて、日本は世界で一目置かれる存在でした。
1億3千万人の大きなマーケットを持ち、その経済力と技術力により、海外企業からも高く評価されていたのです。

しかし、人口減少やデジタル赤字などの影響で、世界における日本の地位は低下しています。
事実、GDPの割合は減少の一途をたどり、2024年のIMF統計データによる世界の名目GDPランキングで、ドイツに抜かれて世界4位となりました。
GDPのトップ5の国のうち、マイナスとなっているのは日本のみです。

この地位低下は『食料』『資源』『人材』の調達にも多大な影響をもたらすはずです。
調達しようと思っても、提示可能な価格や条件で他の国に劣り、国内に十分な供給を確保できない状況が生まれます。
それにともない技術や芸術、思想の分野でも新しいものを取り入れる力が弱まります。
より日本の地位低下に拍車がかかるかもしれません。
そんな中でみなさんは、これからの日本を担っていく者として戦っていかなければならないのです。

2.世界の気候変動が日本に与える影響

気候変動のトレンドは今後も変わらず、異常気象はたびたび発生するでしょう。
そこで、気候変動【特に温暖化】が日本にもたらす影響を予測してみました。

・農作物の収穫量減少・品質低下
・植生や生態の分布の変化
・水産生物の産卵場や餌場、回遊経路の変化
・放棄耕作地・山林の増加
・渡り鳥の経路が変化

これらが波及的に影響をもたらし、産業・経済活動、国民生活に悪影響を及ぼすことが懸念されます。このような問題が起こることを見越して「農業に必要な気象情報などを送信、監視、記録する農業サービス」など、すでにさまざまなビジネスの動きが見られています。

3.紛争と戦争

2030年までに達成を目指す、SDGsの目標16に「平和と公正をすべての人に」と掲げられています。
その目標を妨げるのが今も絶えない紛争と戦争です。
停戦を挟みながらも長期化しているものが世界各地にあり、上記の気候変動も紛争を助長する原因の一つになっています。
約2年半にわたるロシア・ウクライナ戦争により、物価高騰のような弊害も生じていますが、それだけでなく、安全保障のありかたや二国間/多国間の関係の変化により、私たちの生活や行動に計り知れない影響を与えています。
そんななか、気になるのは「台湾有事」。台湾を巡って、中国とアメリカの対立が顕著になり、紛争に発展する可能性が懸念されています。安全保障なんて専門家に任せていればと考えて良いと考えていたあなたにも、真剣に対策を論じる機会が生まれるかもしれません。


まとめ 自分の行動指標を考えるためにも、予測トレンドは地球規模でおさえておこう

心が開いている時だけこの世は美しい ゲーテ

by PTパーシム

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