「27歳問題~人生の転機~に向けて考えてみた」
第2回:準備力のススメ ―未来を考える―
みなさん、こんにちは。
人生のさまざまな局面であらわれる『わたしはどうなっちゃうの?』を考えるコラムを、『27歳問題』を例にお届けしています(既に27歳の方もいるかもしれませんが、人生の変わり目に備えていきましょうという趣旨です)。
前回のコラムでは、27歳問題で直面する「キャリア関連」「結婚」「身の回りの変化」という3つの問題をお伝えしました。今回はこうした問題に関して向けて、考えの整理の仕方をお伝えしたいと思います。
第2回:準備力のススメ ―未来を考える―
みなさんが27歳になったときに自分がどうなっているのか、考えたことはありますか?
遠い未来に感じるかもしれませんが、これからの時間は、20代中盤の人生のエッセンスがぎゅっと詰まった時期、感覚的に時の速さが大きく変わる期間です。
学部までの学びを自身へのインプットのひとつの区切りとして、あなたがどのような進路を選択したとしても、『自分で考え自分で行動する』≒大人の時間がはじまります。この≪大人の時間のスタート≫にあたり、「今からできること」を考える機会にしてみてください。
1.自分の価値観を意識してみる
20年以上生きてみると、「わたしはなんとなくこういうのが好き」という傾向が分かっていると思います。
ただしそれは、『ぼんやりとそう思う』『べつのものに気移りするかも』というタイプのものではないでしょうか(好みは歳とともに変わって当然です)。
≪大人の時間のスタート≫にあたり、もう少しはっきりと『自分の価値観』を意識してみませんか?というのが今回の提案です。
価値観は、人生において方向性を示す「コンパス」のはたらきをします。
日々訪れるさまざまな”選択”を自分の価値観に従って選べるようになれば、みなさんが納得できる結果につながるはずです。
とはいえ、いきなり「自分の価値観について考えてみよう」と言われても、困ってしまうでしょう。
そこで、これまでの事例や私の研究から得られた「ある方法」を見てみたいと思います。
2.価値観をどう意識する?
以下に10の質問を提示します。
質問に答えてもらい、あなたが何を大切にしているか試してみましょう。
【Question】
- 1)自分が死んだあと、周囲の人に「どんな人だった」と言われたいですか?
- 2)小さい頃に体験した「一番うれしかったこと」は何ですか?
- 3)一番尊敬できる人は誰ですか? / そのひとのどこを尊敬している?
- 4)尊敬できない人はどんな人ですか?
- 5)これまでの人生で「一番誇りに思う経験」は何ですか?
- 6)どんなことに興味を感じますか?
- 7)どんな状況を心地よいと感じますか?
- 8)これはダメ・不快 ・・・どんなこと/どんなとき?
- 9)とっても感動した! ・・・ どんなとき?
- 10)「〇〇だったらいいのに!」・・・どんなこと?
≪Ex.PTパーシム≫
2)大きな声でお礼を言ったらみんなの前でおおげさに誉められた。
⇒ 「ありがとう」はいまでもはっきりと口にしています。
8)大股開きのおじさんのふとももが脚にぴったりくっついている梅雨の通勤電車。
⇒ 筋トレのつもりでヒザをがっちり閉じて座るようになりました。
なんだか稚拙な例ですみませんが、こういう経験と行動変化みたいなことでよいので、まずは書き出してみてください。
3.あなたの価値観は見えた?
人の価値観はさまざまな経験、人との関わりを通じて少なからず変化していきます。
5年後にぶつかる問題をどれだけ想定し、準備・計画をしていても、その通りに行くことはほとんどありません。
そこで大事なことは、現時点の自分が何を感じ、何を求めているかを浮き彫りにし、記録しておくことです。
ぜひ、日々の生活で「自分はこういうことをするのが好きなんだ」「こんな人になりたいのか」「これは絶対にしたくないな」という、アンテナを張り巡らせて生活してみてください。
まとめ ≪大人の時間のスタート≫を見据えて、準備力を高めていこう
~幸運の女神は準備されたところにやってくる~ ルイ・パスツール(細菌学者)
by PTパーシム
参考: 準備力の高め方 https://iec.jp/iec_hp/text_pdf/zyunbi.pdf