『未来の自分に投資! 20代で学ぶお金の成功法則』
第5回目:お金に重要な「習慣化」とは?
みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの水野崇(水野総合FP事務所 代表)です。
本コラムでは、「お金」をテーマに、これからのあなたの成功につながるヒントをお届けしています。
前回のメルマガでは、未来の自分のために積極的に投資し、人生設計にはマネープランも含めて考えよう!といった、お金の使い方について取り上げました。今回は、お金にも重要な「習慣化」のお話です。
第5回:お金に重要な「習慣化」とは?
1.お金の不安を解消するマネー習慣
20代で身につけるべき「お金の習慣」が将来の不安を解消します。
優先的に取り組みたいマネー習慣は次の2つです。
『無駄な支出を削減する』 毎月の収入と支出を明確に把握し、無駄な支出を削減します。
支出の中でも固定費の見直しは効果的です。支出の削減は、家計簿アプリの活用で簡単に取り組めます。
『緊急時の備えを確保する』 突然の失業や急な出費に備え、生活費の3$301C6ヶ月分を「生活防衛資金」として貯蓄で確保します。
2.無駄な支出を削減する
支出は“見える化”しましょう“と、前回までのメルマガでお伝えしてきました。
とはいえ、家計簿アプリで全てを記録し続けることは、なかなか難しいだろうと思います。
そこで、支払い管理の習慣化にはクレジットカードの活用が便利です。
20代向けに特典・サービスが充実しているクレジットカードもあり、ご自身がよく使う店舗の利用でポイント還元率がアップするカードを選ぶと、満足度が高まります。
カード決済は後払いです。支払いが遅れた場合は信用情報に影響し、将来的にさまざまな制限を受けることになります。
クレジットカードを使う際は、以下のポイントを押さえることが重要です。
◇ 支払いは「一括払い」が基本。分割払いやリボルビング払いは利息や手数料が発生し、トータルでは利用額以上を負担。
◇ ネット利用時のセキュリティに注意。カード情報の入力は信頼できるサイトのみ。
定期的に利用明細を確認し、不審な取引がないか忘れずにチェック。
◇ クレジットスコアを意識する。
支払状況は信用情報機関に登録され、5年以上にわたって記録が残る。
信用情報は、住宅ローン、賃貸物件の契約、携帯本体の分 割払い、その他のローン融資など、重要な審査項目。
クレジットカードの利用には自己管理能力が問われます。
カードでお金を借りるキャッシング機能は使い方次第で多重債務のリスクがあります。
クレジットカードを使うことは、単なる支払い手段ではなく、「お金の習慣化」を身につける絶好のチャンスです。
この習慣が将来の資産形成や信用力に大きく影響を与えるため、計画的な利用を心がけましょう。
3.緊急時の備えを確保する
突然の出費への備えも欠かせません。
さらには、精神疾患を含めた病気やケガで長期間働けなくなった場合、収入減少や無収入となるリスクがあります。
そんなもしもの備えとして、まとまったお金を貯めておく必要があるでしょう。
ただし、貯蓄には時間がかかります。
会社員・公務員であれば、働けなくても公的保障から「傷病手当金」の給付が受けられます。
傷病手当金は金額や期間に上限があり、収入面で必ずしも十分とはいえません。
万が一の備えとして検討したいのは、「医療保険」や「就業不能保険」といった民間保険への加入です。
若い世代であっても予期せぬ事故や病気は誰にでも起こり得ます。
医療保険は、入院費用、手術費用、通院費用などをカバーする保険。就業不能保険は、その名の通り就業できなくなった場合に、給付金を受け取れます。
貯蓄が少ない人の備え方としては、就業不能保険が向いています。
今回は、クレジットカード、保険を取り上げました。20代であっても、多重債務に陥る方や病気で働けなくなる方は珍しくありません。
皆さんの身近な問題として、普段の生活の中にどういったリスクが潜んでいるのか、理解しておいていただきたいと思います。
まとめ
「無駄な支出の削減」「緊急時の備えの確保」はお金の不安を解消する第一歩。
クレジットカードの支払状況は信用情報として将来的に大きく影響。
万が一への備えには保険を上手に活用しよう。
最終回は、キャリアと資産形成の相乗効果についてお伝えします。
水野 崇(CFP/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
https://mizunotakashi.com/fp-profile/