『未来の自分に投資! 20代で学ぶお金の成功法則』
第4回目:賢いお金の使い方
みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの水野崇(水野総合FP事務所 代表)です。
本コラムでは、「お金」をテーマに、これからのあなたの成功につながるヒントをお届けしています。
前回のメルマガでは、『20代から投資の一歩を踏み出そう! 預貯金だけでは不十分な理由と初心者向けの「有形資産」形成方法』についてお伝えしました。今回は、賢いお金の使い方についてのお話です。
第4回:賢いお金の使い方
1.支出管理の重要性
みなさんの給料・賞与からは税金や社会保険料が引かれ、手取り収入(可処分所得)は額面金額の約75~85%になります。実際に使えるお金の手取りから、毎月“いくら使って“、“いくら残る“といったご自身のお金の流れを、しっかり把握していますか。そして、お金を使う際の支出について、「消費」「浪費」「投資」の3つに分けて管理できていますか。
支出管理といえば、一般的には「節約」がキーワードになります。節約は、買いたいものを我慢して、生活の質を落とすこと・・・。多くの方はそんなイメージを持つかもしれません。節約のポイントは “我慢”ではなく、“お金を賢く使う”ことなのです。
支出を3つに分けることには大きな意味があります。それぞれに、『消費』は生活に必要な支出、『浪費』は不要な支出、そして『投資』は将来の利益につながる支出を指します。この分類を意識するだけで、自然と浪費を減らせるようになるでしょう。
2.未来の自分のために投資する
例えば、不要なサブスクを解約し忘れたまま、毎月支払い続けてはいませんか?お金の使い方を見直せば、意外と削減できる支出項目はあります。そして、その分を投資に回すこともできます。そこで、「無形資産」への投資を検討してみてはいかがでしょうか。
20代のあなたは、自分への投資を最優先に考えてみることをおすすめします。自己投資は若ければ若いほど、将来的に大きな資産に育つ可能性を秘めています。安定した収入に満足せず、どのように使い、次の成長にどう結びつけるのか。お金と自分自身との距離感を正しく理解し、未来の自分のために積極的に投資していきましょう。
生活コストが変わらなければ、昇給や賞与といった手取り収入が増えるタイミングこそ、お金の使い方を見直しするチャンス! 経験やスキル、技術、資格、知識などへの自己投資は、長い目で見ればキャリアや人生の幅を広げ、転職・起業時にも大いに役立ちます。無形資産を築くための投資は、さまざまな形での「複利効果」が期待できます。
3.人生設計にはマネープランも含めて考えよう
30歳、40歳、50歳、60歳・・・といった節目の年齢に差し掛かるたびに、人は生き方を自答することが増えると言われます。ライフステージが変われば、そのタイミングごとにお金の使い方も変化するものです。人生の3大支出は、住宅資金、教育資金、老後資金です。これらの支出には、誰もが自分ごととして向き合う場面が必ずあります。
年齢を重ねたとき、準備できていないお金についてあれこれ悩むことがないよう、20代から有形資産と無形資産の両方を育てる意識を大切してください。今からお金を上手に使って未来の自分に投資していけば、 お金に縛られない”自分らしい人生“を歩める可能性が高まることでしょう。
まとめ
支出管理の重要性について。
未来の自分のために積極的に投資する。
人生設計にはマネープランも含めて考えよう!
次回は、お金にも重要な「習慣化」についてお伝えします。
水野 崇(CFP/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
https://mizunotakashi.com/fp-profile/