『未来の自分に投資! 20代で学ぶお金の成功法則』
第3回目:お金を増やす仕組みづくりの必要性
みなさん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの水野崇(水野総合FP事務所 代表)です。
本コラムでは、「お金」をテーマに、これからのあなたの成功につながるヒントをお届けしています。
前回のメルマガでは、『20代で身に着けたお金の習慣は一生の財産。支出を見直して収入の10~20%を投資に回そう』とお伝えしました。
今回は、お金を増やす仕組みづくりについてのお話です。
第3回:お金を増やす仕組みづくりの必要性
1.投資の一歩を踏み出そう
20代から投資をスタートすれば、時間の力を有効に活用できることが最大のメリットでしょう。
これはあなたより上の世代の方からすると、とても羨ましく思えることなのです。
ただし、20代のうちは投資に回せるお金が限られるという方も多いのではないでしょうか。
投資ですぐにお金を増やそうと期待しないでください。目指すべきはそこではありません。
“お金に働いてもらう”仕組みを構築することに意味があります。
例えば、結婚や子供の誕生、自宅購入、起業、退職など、まとまったお金が必要となる時期が必ずあります。
新たなライフステージに備えるには、できるだけ早い時期からの計画的な準備が必要です。
今から一歩踏み出せば、やがて大きな資産に育ち、未来の皆さんの選択肢が大きく広がることでしょう。
2.預貯金だけでは不十分な理由
賞与や昇給といった、手取り収入が増えたタイミングのお金の使い方もポイントです。
増えたお金を消費や貯金するのも良いですが、できれば支出した金額以上の価値が得られるものに使いたいところ。
本来「投資」とは、そのような意味を持ちます。
現在の日本は海外と比較しても金利が低く、預貯金でお金を増やすには限界があります。
ほかにも、物価上昇に伴って現金価値が実質的に目減りしますので、インフレ対策も必要です。
仮に、物価上昇率3%の状態で毎年インフレが進んだ場合、現在の100万円は10年後には約74万円の価値に下落し、20年後は約55万円にまで下がってしまいます。
物価上昇の影響を受けて現金価値は下落し続けますので、インフレに強い資産への投資が求められます。
3.初心者向けの投資方法
投資と聞くと難しそうに感じるかもしれません。
まずは、「長期」「積立」「分散」を意識し、何かと話題になることの多い「NISA」制度を活用するのが良いでしょう。
NISAはイギリスの個人貯蓄口座(ISA)をモデルとして、2014年にスタートしました。
国が支援し、少額から投資を始められるうえ、税制優遇が受けられる仕組みです。
長期・積立・分散に適した制度であり、金融機関によっては100円から始められ、積立設定も簡単にできます。
投資先としては、世界経済の成長が続く見通しであることから、全世界や先進国を対象にした株式のインデックスファンドを選ぶとリスクを抑えた分散投資が可能です。
ここ数年は円安の影響もあって好調な運用利回りを続けており、長期的に見ても預貯金より高い利回りが期待できるでしょう。
有形の資産形成において重要なことは、ゴールを見据え少額でも投資を続けること。
ライフスタイルの変化でお金が必要な局面では、積立金額を自由に変更しても大丈夫です。
世代を問わず、投資は危険!怖い!といったイメージを持つ方は少なくありませんが、お金に働いてもらう仕組みづくりには、知識と経験のどちらも欠かせません。
将来の夢や目標の実現のため、時間という最大の武器を味方にして、投資の一歩を踏み出してみましょう。
まとめ
20代から投資の一歩を踏み出そう。
預貯金だけでは不十分な理由。
初心者向けの「有形資産」形成方法とは?
次回は、賢いお金の使い方について、詳しくお伝えします。
水野 崇(CFP/1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
https://mizunotakashi.com/fp-profile/