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夕食会・午餐会感想レポート

平成25年10月午餐会「国境離島における警備の現状と今後の対策について」

夕食会・午餐会感想レポート

10月21日午餐会

今回の講師(向田昌幸氏)は海上保安庁警備救難監を退官されて間がないということで、その説明は非常に臨場感溢れるものであり、とてもよく理解できた。
日本は、四方を海に囲まれているので守りやすい国である反面、領海、接続水域、排他的経済水域(EEZ)が広大であり、これらを見守って戴いている担当の方々には大変なご苦労をして戴いていることが良く理解できた。
日本にも大陸棚の存在が認められており、しかも国土の80%にも及ぶ面積だということを初めて知った。
頭の痛い島々、即ち北方四島、竹島、尖閣諸島についての歴史的経緯などについて詳しく説明して戴き有り難かった。
一番の難敵は中国であり、何年かかっても日本から奪い取ろうとしていることは明白である。日本の腹の据え方が非常に大事であるということを改めて強く感じた。
日本国民が、領土は体を張ってでも守るという決意を世界に示し、法を犯した者については粛々と処罰していくことが肝要である。脅かしは通用しないという姿勢を貫くべきだということに尽きる。外交努力は非常に大事であるが、譲れない一線について、国民の認識が一致し、揺るぎ無いことが大事である。今回の講演は、これらの事を明快に教えてくれた。

(京大・経済、鶴谷 緑平)


1、たくさんのスライドを用意していただき、また、丁寧な御説明をいただき、海上保安庁のご苦労されていること、我が国の領土問題の発端とその後の経緯などがよく分かりました。問題の広さ、多様さ、複雑さから考えると、講演の時間が足りなかったのではないでしょうか。 内容を分けて、数次にわたる連続講演としてもよかったのではないかと思われます。

2、上記のとおり、貴重な講演内容と思いますので、今回の講演内容及びご用意していただいたスライドの内容を、差し支えのない範囲でまとめて出版し、広く国民に対して啓蒙していただきたいと存じます。

3、講師の方は退職された公務員ではありますが、公益社団法人の理事長を務められており、公益に資する活動をされていますので、今後とも、さまざまな機会、多様な媒体を通じて、また、公務員時代のご経験を踏まえて、若い世代に問題の所在を分かりやすく伝えていただければありがたいと存じます。

講師の、今後の御活躍を期待しております。
ありがとうございました。

(東大・法、小髙 章)