文字サイズ
背景色変更

夕食会・午餐会感想レポート

平成27年1月午餐会「『人口急減社会』における効果的な少子化対策」

夕食会・午餐会感想レポート

1月20日午餐会

今日の話を聴き、自治体の消滅とともに、年齢バランスがこれほど悪くなるという事実に驚嘆した。
そもそも少子高齢社会の処方箋は出生児数を増やすことしかない。
妻の薬局には三十歳台半ばから四十歳台の方が不妊の悩みで訪れるという。講演の終了の時に会場から、「子育ては楽しいことなのだ、と若い人に伝えるべきだ」とのご発言があった。これに加えて「出産には適齢期がある」ということも合わせ伝えるべきだと感じる。この事実を知らせたうえで生まない権利を尊重すべきだと考える。
講演ではあまり触れられていなかったが、若者の結婚や子供の数の希望がかなえられれば、出生率は1.7程度まで回復するというデータが国から発表されている。それを望む若者が結婚・出産できるような社会にするため、産官学が智慧を絞り出す時期ではないだろうか。
私が小学生に直接尋ねたところ、兄弟のいる子が8割以上いる。ということは、結婚・出産可能な経済的な仕組みが整い、保育支援が充実すれば少子化解消が見えてくるのではないか。
子がいる人たちに有利な社会が実現すれば、子が増え、新たな需要が生まれ、これが経済にも好影響を及ぼし、子のいない方々にも恩恵が行きわたると考える。
皆で解決策を考えたい。

(東大・工、長岡 嘉雄)