文字サイズ
背景色変更

関西茶話会

「第50回関西茶話会」が開催されました

イベント案内

学士会「第50回関西茶話会」が開催されました

4月15日(土)、京都大学楽友会館にて、京都大学大学院理学研究科教授の北川宏氏を講師にお迎えし、「現代の錬金術:多元素ナノ合金の開発とグリーン・トランスフォーメーション」との演題で、「第50回関西茶話会」を開催しました。

紀元前3000年頃から人類は金属を混ぜ始め、新しい合金を作り出すことに取り組んできているが、未だに7割以上は自由に混ぜることはできていない。
北川先生は混ぜられないと思われている金属を混ぜてみるという考えのもとで研究を進められており、約40の元素については自動ハイスループット合成装置を使用することにより組み合わせも自由な合金を作ることができるようになったことや、合金を作るプロセスでは異なる時間設定をすることにより出来上がる合金に違いが生じることについて、子供の男女を例にしてグループ構成の変化について解りやすく説明された。
さらに北川先生からは現在実施している技術開発においては、実用化開発を担っている企業(クボタ)の稲わらを使用してプロパンガスを製造し地域循環を行うことにより温室効果ガス削減につながる取り組みが紹介された。
最後に研究開発で重要なこととして、創造は想像から創られ、夢となり、情熱で究められ、使命感で結晶することが強調された。

北川宏先生北川宏先生

講演会の様子講演会の様子