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関西茶話会

「第49回関西茶話会」が開催されました

イベント案内

学士会「第49回関西茶話会」が開催されました

フレデリック・クレインス先生フレデリック・クレインス先生

2月18日(土)、中央電気倶楽部にて、国際日本文化研究センター 副所長 教授のフレデリック・クレインス氏を講師にお迎えし、『家康のスペイン外交』との演題で、「第49回関西茶話会」を開催しました。

家康は天下を取ったあと、積極的に外交を展開していたが、家康の外交手腕について知ることのできる日本側史料は少なく、西洋側史料に多くの情報があること、家康とオランダ国王、家康とスペイン国王との書簡による交流があったことが紹介された。
しかし、日本においてキリスト教の禁教令が発布されたとの報告を受けたスペイン国王フェリーペ三世から届いた書状では「貿易についての項目」が削除され、「キリスト教宣教師の保護」についてのみ要求するものであった。
家康は「貿易とキリスト教は分離する」という立場であったが、スペイン国王の「貿易」と「キリスト教の布教」に対する考え方の違いから、スペインとの友好関係は実現せず、自然消滅となったことが紹介された。
クレインス先生は、日本の古文書を読み解くことは難しかったが、最近では自由に読めるようになったこと、現在研究しているテーマは「細川ガラシャの手紙について」であり、古文書の中でも女性の筆になるものはさらに難しいものではあるが、挑戦していることが披露された。

講演会の様子講演会の様子

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