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関西茶話会

「第46回関西茶話会」が開催されました

イベント案内

学士会「第46回関西茶話会」が開催されました

平川佳世先生平川佳世先生

4月16日(土)、京都大学楽友会館にて、京都大学大学院文学研究科教授の平川佳世氏を講師にお迎えし、「素材から見たルネサンス美術-銅板の上に描かれた油絵を中心に」との演題で、「第46回関西茶話会」を開催しました。

15~16世紀のヨーロッパは「美術の黄金期」、天才画家たちが数多く輩出された時代であり、伝統的なフレスコ技法、板やカンヴァスに描かれた油彩画から逸脱する「絵画形態の多様化」とともに、銅板油彩画が描かれるようになった。銅板油彩画は精密な描写と寸法の極小化が可能となり、巧みな油彩技法の披露の場ともなった。
近世のグローバル化社会におけるイメージの伝播の担い手としてイメージの神聖さ、小型であり耐久性に優れているため、宣教師がヨーロッパ圏外での布教の際に携帯しており、南米に多数現存していることが紹介された。
また、自分の好きな作家の作品を、ひたすら2年間も眺め続ければ、自ずと理解できるようになると述べられました。

講演会の様子講演会の様子

質疑応答質疑応答