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夕食会・午餐会感想レポート

平成25年7月夕食会「アルツハイマー病の早期診断と根本治療」

夕食会・午餐会感想レポート

7月10日夕食会

岩坪先生のご講演は大変ためになった。ところどころ技術的なご説明があり理解が追いつかない部分もあったが、全般的には期待通り、あるいはそれ以上の“夕食会”だった。中でも、いくつか印象に残ったお言葉があった。

1.アルツハイマー病について、原因究明は進んだ。しかし、治療はまだまだこれからである。
2.アミロイドという物質がアルツハイマー病の原因となっており、これをいかに溜めないかあるいはこれそのものをいかにしてやっつけるかが、今後のワクチン療法等のポイントである。
3.現在岩坪先生が取り組んでおられる「J-ADNI 2」は上記2のワクチンの実用化に向けての重要な参考データを集めるプロジェクトである。
4.アルツハイマー病の予防としては、①生活習慣病に陥らないようにする ②適度な有酸素運動を行う ③頭部外傷を避ける ④(小生の質問へのご回答として)適度な量の赤ワイン(ポリフェノール)を飲む、等が挙げられる。

現在小生は50歳だが、J-ADNI 2への参加の可能性はないのか、また鬱病との関係性等について、もっと知りたいと思った。今後の岩坪先生の益々のご活躍を期待したい。

(東大・法、藤平 和弘)