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夕食会・午餐会感想レポート

平成21年7月夕食会「70年代の素粒子物理学;混沌から収束へ」

夕食会・午餐会感想レポート

7月10日夕食会

CP対称性の破れ?「CP」って何? というくらいの科学オンチだが、『小林・益川理論の証明』を拾い読みした上で臨んだ。お陰で、何を話されているのかは分からなかったが、何について語られているかは見当が付いた。
「ここ数年は、実験で理論が証明されてきただけで、理論屋としては活躍出来なかった。しかし、どんな優れた理論でも、自然はきっとそれ以上のものを必ず用意している。2010年には新たな理論に挑戦したい」という趣旨のお話に感銘を受けた。
また、一度は「試みたけれどムリだ」という内容の論文を書かざるを得ないと決心するまで追いつめられたという。飄々としたお話ぶりだが、やはり大きな壁を乗り越えての発見だったのだ、とひとりで勝手に納得した。
イチローではないが、ノーベル賞受賞は経過に過ぎないのだろう。先生の今後の活躍を祈りたい。

(京大・法、富川 泰雄)