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夕食会・午餐会感想レポート

平成25年5月午餐会「黒田官兵衛とその時代」

夕食会・午餐会感想レポート

5月20日午餐会

今回の講演会は、NHKの大河ドラマとして現在放映中であり、非常に興味尽きないものであった。予定時間を超えて語られた今回の講演の中で、特に印象に残った2点につき、感じたところを述べさせて戴く。

◆外交官官兵衛
“軍師官兵衛”という呼び方が定着しているので、軍略に長け、兵法に基づいて戦場で兵を動かすのが得意なのではと考えていたが、根気よく人脈をつくり、敵との間にもパイプを持つ、非常に粘り強い外交官であるとの話が印象にのこった。

◆キリシタン官兵衛
最も鮮烈に、脳裏に刻み込まれたのは、官兵衛がキリシタンであったということであり、それを困ったことと感じながらも、秀吉が官兵衛を使い続けたということである。
官兵衛が剃髪し、家督を子供に譲ったのは、秀吉の怒りに触れて、命惜しさに行ったものと考えていたが、西国に引っ込んでいるより、自由の身となって秀吉の近くで得意の外交手腕を発揮しようとしたものではとの見解に、“目から鱗”の思いがした。

(京大・経、鶴谷 緑平)