文字サイズ
背景色変更

夕食会・午餐会感想レポート

2019年4月午餐会「地域に生き世界に伸びる大阪大学の挑戦」

夕食会・午餐会感想レポート

4月22日午餐会

講演の冒頭で、大阪は宗教都市であるとの話や、緒方洪庵先生の話があり、現在は関東在住ですが、小学1年生まで、大阪大学医学部の原点である緒方洪庵の塾居まで歩いて10分の所に住んでいた小生にとってはなつかしく、大阪並びに大阪大学の発展ぶりも印象に残るものでした。

大阪の学校では、遠足と言えば、京都や奈良の神社仏閣に行く事が多かったので、大阪は宗教都市という事など、あまり意識することはなかったのですが、キリスト教・イスラム教・新興宗教なども勘定に入れると、確かに宗教都市と言えるのかもと思い直しました。小生より、宗教界のリーダーとしてどのような人物が出てきているのかという質問をしましたが、講師より、マララ・ユスフザイさんの話がありましたので、イスラムのリーダーとして、彼女を招聘できるような土壌もあるように感じられました。また、ヨーロッパ最古の大学であるイタリアのボローニャ大学の話も出てきましたので、同学との交流によって、比較宗教学などの分野でどのような効果や成果が生まれるのかという質問もしましたが、キリスト教の土壌も大阪には十分にあるのだろうと考え直しました。

大阪には、グローバルリーダーズハイスクールに指定されている高校が10校あり、大阪大学はその指南役を担っているものと考え、専門分野での英語によるコミュニケーション能力を養成する以外に、オックスフォード、ケンブリッジ、ハーバードなどにおける寄宿舎の機能とチューターの機能を兼ね備えたCollegeや、米国の州立大学におけるHonors Collegeのような制度などを採り入れる用意はあるのかという質問もしましたが、現状では時期尚早という趣旨の回答があり、その理由についての懇切丁寧なご回答もいただきました。企業以外のスポンサーが現れれば、そのようなCollegeを少数でも作れる訳であり、今後を期待したいと思っております。大阪府立高校の教員や関係者の意識と比べると大阪大学の姿勢は前向きなので、共感を覚えた次第です。このような施策が進めば、同学の世界ランキングが、さらに上位に躍進する事も、夢ではないような気がしました。

(京大・工博・工 本田 博)