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夕食会・午餐会感想レポート

平成26年3月午餐会「日本と日本人の国際競争力」

夕食会・午餐会感想レポート

3月20日午餐会

今回、午餐会に初めて参加させていただきました。講演は、川口順子さんの、日本と日本人と国際競争力についてでした。
お話では、ソチオリンピックのスノーボードで銀メダルを獲得した竹内選手が、積極的に海外に練習の場を求め、スイスチームに参加したことが、入賞につながったことや、女子フィギュアスケートで、前半、力が出し切れなかった浅田選手に国際的な応援のメールが来たこと、また、日本人シェフが海外で、日本料理の技を西洋と融合し、活躍していることなど、競争力ある日本人の具体例をあげられました。一方で、犬飼道子さんや小田実さん等の“なんでも見てやろう”という時代と比較すると、留学人口の減少、短期のプログラムの人気等、内向きの傾向もみられるとのことで、世界経済フォーラム、ダボス会議を始め、バレエ、音楽、技能五輪、科学等の分野で活躍する外向き指向と、内向き指向の両方に対応する仕組みが大切とのことでした。
活躍する日本人に共通するのは、第一に国境の概念がなく、世界を舞台とすること、第二に、独自の個性を使って伸びること、他者と違う事が良いという考えに基づいて、自分のライバルの存在を認識できること、第三にコミュニケーション能力が高いことの3つだそうです。
また、国際的意思疎通では、論理的な説明が重要であり、また教育に関して、需要者としての視点も大切であること等、ご経験に基づいた大変貴重なお話を拝聴しました。

(京大・経、関 登鯉子)